恥ずかしくて、本当のことなんか言えない

まともなこと、正論が苦手だ。堂々と正論が言える人もいるらしいが、そういう人がしゃべっているのを聞くと、恥ずかしくて、鳥肌が立ってくる。自分の気持ちをまっすぐに伝えようとする歌詞や台詞など、恥ずかしくてとても聞けない。いつ聞いてもMISIAの歌詞は恥ずかしいし、何かの手違いで金八先生でも見ようものなら、恥ずかしさを通り越して、純粋な恐怖を覚える。

聞くのがイヤなくらいだから、言うのはもっとキライだ。わかり切った正論をとうとうと話す自分など、想像しただけで即刻死にたくなる。もし「ものすごい正論を言う自分のビデオ」というのが密かに作成されて、手足を縛られて無理やりそれを見せられ続けたら、10分以内に泡を吹いて失神するだろう。授業のときなど、さすがに授業内容にかかわることにウソはつけないが、合間の雑談はウソで塗り固めることにしている。ほとんどの学生はそれがウソであることに気づかず、真に受けて眉をひそめる。

分野説明のオリエンテーションなど、毎年ほぼ100パーセント、ウソしか言わない。まともなことなんか、ちっとも言ってやらない。変化球しか投げない。だれが直球なんか投げるかってんだ。ひねってナンボの世界(?)なのだ。誤解されるか、極めてまれに真意を鋭く察知されるか、ギリギリの勝負を楽しんでいる。結果、やはり真に受けて、ほとんどの学生は私の分野に背を向ける。他分野の同僚からは 「デマゴーグ」と呼ばれ、同分野の同僚からはちょっと感謝されている(ゼミが少人数になるからね)。それでいいのだ。万人に好かれる人徳者なんて、ウソ臭いにもほどがある。ちなみに、今書いていることもウソなので、真に受けないでくださいね。クレタ人の話みたいかな。

by enzian | 2004-11-15 23:12 | ※キャンパスで | Trackback | Comments(2)

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Commented by jumpin_upanddown at 2004-11-20 23:52
こんばんわ、はじめまして。
「ものすごい正論を言う自分のビデオ」の存在自体が拷問ですね。
Commented by enzian at 2004-11-21 16:55
コメント、ありがとう。そうですね。世の中にそういうものが存在するだけで拷問です。許せないですね。不意にそれがレンタルビデオ屋に並んでいるのを見つけたりしたら、それこそ泡を吹いて倒れるでしょう。

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