縦書きと横書き

しばらく縦書きのブログがないかと探していた。むずかしいことはわからないけどいろいろ制約があるらしく、まだ時期尚早かな、という感じだった。もともとWebやHTMLは横書き圏の発想だから、縦書きになじむには時間がかかるのだろう。

縦書きを考えたのは、これまで書いたいくつかの文章が横書きにはなじまない気がしていたからだ。そういう文章だとどうして縦書きにしたくなるのか、よくわからない。でも、せっかくこのことを記事にするのだからと考えてみたら、次のようなことが浮かび上がってきた。

(その1)縦書きは書き手の感性、情感を映し出すことのできる文章で、横書きは書き手の思考、論理性を表現しやすい文章だと思っている。

(その2)
縦書きは優美さを、横書きは親しみやすい快活さ(明るさ)や実用性を表現しやすい文章だと思っている。

(その3)
(その1とその2の結果として)縦書きは「過去」(というか、過去から現在への流れ)を志向しやすく、横書きは「今」を志向しやすいと思っている。同じ理由から、縦書きは物語の語りに適し、横書きは事実の分析に適すると思っている。
もちろんこういうのは思い込みにすぎないが、これまで読んできた縦書き文章と横書き文章がそういう印象を与えたのだろうと思う。文学はみな縦書きだったし、論文を書くときに読まなきゃならなかった文献のほとんどは横書きだったからだ。いまどきのWebや携帯が横書きだということの影響も大きい。

昔に比べれば学生たちが紙面の縦書き活字を読む機会は少なくなってきた。ほとんどの情報が画面上で調べられるからだ。20年後の学生たちが縦書きと横書きにどんな印象をもっているか、もし仕事を続けられていたら聞いてみよう。そのころにはぼく自身の印象も変わっているかもしれない。

by enzian | 2009-02-14 18:53 | ※その他 | Trackback | Comments(8)

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Commented by kaori--y at 2009-02-14 23:53
こんばんは^^

縦書きのブログが見られないのは、見づらいからかなぁと思いました。今のwebの仕組み(?)は横書きが閲覧しやすく記述しやすいように作られていますものね。

ブログではないのですが、縦書きのものとして印象に残ったページがあったので貼っておきます。
http://www.1101.com/shitsumonbako/2006-05-09.html

こちらは、エキサイトブログで縦書きにする方法です。
やってみたことはないのですけど。
http://chocob.exblog.jp/2710888/

ではさらばじゃ~♪  -◎◎◎- (←置き土産)
Commented by 毒きのこ at 2009-02-15 00:29 x
言われてみれば、横書き三昧の生活です
見るのも書くのも読むのも・・(><)。。
最近、新聞は読まないので、ほんとめっきりごぶさたです・・縦書き

私の子供時代はITでもなんでもなく・・でしたが
横書きが当たり前の世代が生み出すこれからのことに
興味津々です(@@)

思考が生まれて
試行錯誤しながら
文章にする時に
当然にその用紙や空間の中での
制限の範囲内ということを
意識しますものね
ただ、だらだら書くものもあるでしょうけど
デザイン性というか
割り振りというか
リズムというか
何か別の要素も絡んで
文章や思考にも
影響してきそうです・・ネ

最近、ケータイ小説を読みますが
その1行10数字前後のラインの世界と
昔ながらの縦書き原稿用紙20字の世界と
・・・やっぱり異世界なのかなぁ~


enzianさんは、講義での板書は
縦書き?横書き?

Commented by non at 2009-02-15 00:37 x
以前 HPにアップしたエッセイや詩を活字にしたことがあるのですが その時は こだわって 横書きにしてみましたが
ま それはそれで いいような気もしますが なんとなく違和感を感じました。やはり 日頃手にする小説などは 縦書きが普通だからなのでしょうね~
書道が趣味の友人は いつも縦書きの手紙です。
横書きでは 字がくずせないし 続けられませんものね~
Commented by enzian at 2009-02-15 09:01
かおりさん

おはよう。
( ´・ω・`)且~-◎◎◎-

>縦書きのブログが見られないのは、見づらいからかなぁと思いました。今のwebの仕組み(?)は横書きが閲覧しやすく記述しやすいように作られていますものね。

そうですね。
それがやはり決定的な理由なのだと思います。

>ブログではないのですが、縦書きのものとして印象に残ったページがあったので貼っておきます。
http://www.1101.com/shitsumonbako/2006-05-09.html

おもしろく読みました。
やはり谷川さんって素敵ですね。
それと、中高生から寄せられるメールへの
返答をこちらでもカテゴリとしてつくって記事にしたい
と思っていたので、参考になりそうです。
ありがとう。
Commented by enzian at 2009-02-15 09:10
毒きのこさん

>言われてみれば、横書き三昧の生活です
見るのも書くのも読むのも・・(><)。。
最近、新聞は読まないので、ほんとめっきりごぶさたです・・

そうなんです。
見るのも書くのも読むのもでしょ。
だから、たまに縦書きで手紙を書くときなんか
妙に緊張します。^^;

>私の子供時代はITでもなんでもなく・・でしたが
横書きが当たり前の世代が生み出すこれからのことに
興味津々です(@@)

興味深いですね。

>思考が生まれて
試行錯誤しながら
文章にする時に
当然にその用紙や空間の中での
制限の範囲内ということを
意識しますものね
ただ、だらだら書くものもあるでしょうけど
デザイン性というか
割り振りというか
リズムというか
何か別の要素も絡んで
文章や思考にも
影響してきそうです・・ネ

そういうことです。
ぼくが考えていたのは
まさにそういうことです。

>講義での板書

横書きです。
学生はみな横書きでノートしますからね。
ただし、漢文が混じるような授業をする先生は
縦書きで書かれるようですよ。
Commented by enzian at 2009-02-15 09:15
nonさん

>以前 HPにアップしたエッセイや詩を活字にしたことがあるのですが その時は こだわって 横書きにしてみましたが
ま それはそれで いいような気もしますが なんとなく違和感を感じました。やはり 日頃手にする小説などは 縦書きが普通だからなのでしょうね~

小説などの影響が大きいのでしょうね。
活字になるような文章はまず縦書きだ、
という印象があるのでしょう。

>書道が趣味の友人は いつも縦書きの手紙です。
横書きでは 字がくずせないし 続けられませんものね~

あっそうですね。
書道の書き方が身についている人は
横書きにできないでしょうね。
ぼくは身についてないので
支障はありませんが。^^;
Commented by 座敷童 at 2009-02-17 00:58 x
私はどうしても視覚的な記憶に頼ってしまうのですが、
やはり、ひらがな、カタカナ、漢字の描く形状が持つ
バランスとその余白だと思います。
元々紙面って縦長で、(携帯画面もそうですが)
それに文字が配置されると下の四分の一くらいの余白ができて、
いわば「文章の終着点」が見える安心感が出るんじゃなかろうかと。
で、携帯はそれほど多くの情報を認識する事はないので、
縦長の画面で、短い構文の組立ですむので必要ない。
パソコンは、横書きの文字情報を多く得る為に、横長。
だからブログなんかも横長の画面にあわせないといけないので、
行替えとかが縦書きと異なってしまう・・・のかなと。

ブログ、やってみたいけど時間がないですよ。
Commented by enzian at 2009-02-18 23:43
座敷童さま

>それに文字が配置されると下の四分の一くらいの余白ができて、
いわば「文章の終着点」が見える安心感が出るんじゃなかろうかと。

ここのところがおもしろいね。

>だからブログなんかも横長の画面にあわせないといけないので、
行替えとかが縦書きと異なってしまう・・・のかなと。

欧米人よりも日本人が
パソコンに相当するものを開発していれば、
事情はちがったでしょうね。

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