飛行機雲

b0037269_22122741.jpg昨夜はぼんやりと古い記事を読み直していた。4年前の記事。とある1年生の虚(うつ)ろな目にショックを受けたことが書いてある。ふだんは忘れていても、読めばたちまち記事を書いたときの気持ちがよみがえる。

その目を見たとき、この学生は4年では卒業できないと感じたのだった。きっと6年に違いない――理性ではなく、感情のどこかの部分が差し引き計算の答えをはじき出していた。

それから4年。見事に学生は卒業式の列にいた。ひとりの人間。こんな複雑に入り組んだものの行く末を一目で推測するなどできるはずもなかった。自分のものの見方の甘さを改めて思い知らされたわけである。もちろん4年前に今日がわからなかったのと同じように、この先のこともわからない。窓からのぞく青空には飛行機雲がぐんぐん伸びていく。

by enzian | 2009-03-18 22:45 | ※キャンパスで | Comments(0)

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