スズメのふわふわ

b0037269_23225251.jpgめっきり屋根や木に登っている人を見なくなったなぁと思います。もちろん、屋根瓦を修理するためとか木の枝を切るためとか、そういうちゃんとした理由があって登っている人ならたまに見ますが、ただ登りたいがために登っているような人は見ないような気がします。

小さなころ(今もあるのですけどね)、家の庭には柿の木が植わっていて、よく登ったものです。柿の木はすぐ折れるから登ってはいけないと言われていたのですが、登らないわけがないじゃないですか。木の上から見ると、いつもとはちがう風景が見えるのですよ。正面からしか見たことのない隣のおばちゃんのつむじが見えたりした。屋根にも登りました。最初は叱られたのですが、言っても聞かないものだから、いつのまにか黙認されてました。家の裏側にあった柿の木を伝って登るのですが、首尾良く登れると、それだけで少し偉くなったような気がした。

屋根には瓦と板のあいだにところどころ隙間があって、毎年スズメが巣作りをしていました。手をつっこんで、指先で雛を探します。傷つけないようにそっと取り出すと、手のひらの上にはふわふわして丸くて温かいものがじっとしています。しばらく見つめてそれだけで十分に満足して温かなふわふわを隙間に戻すのでした。毎年屋根の上でそんなことをしていましたから、近所の人たちはさぞやアホな子だと思っていたでしょうね。隣のおばちゃん、いろいろやさしくしてくださって、ありがとうございました。

by enzian | 2009-11-01 23:14 | ※山河追想 | Trackback | Comments(22)

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Commented by kaori_tochiu at 2009-11-02 00:17
キノコばっかりでいいのです。

なんてかわいい写真だろう。スズメたち^^♪

下の写真、責任の重みを感じました(笑)
ぬるぬるにょろにょろ系は苦手なのです(´ω`;)ふー
Commented by 座敷童 at 2009-11-02 01:09 x
「巣」があるのはいいですよね。
「巣」がない生き物って、せつない事態になりますよね。
もどしてまた次のときにさわさわしに行くと・・・居らぬ!!!
小さい頃は死んじゃったんだと思ってましたが、
あれ、移動してたんですよね。ハハ。
隣のおばちゃんは知っているだろうか、
屋根の上でふわふわに心躍らせた少年が今・・・
↓こんな写真とってますよー。

柿の木は腐朽菌が繁殖して空洞になりやすいからほんと、
登っちゃいけないんですが、
子供の頃一回くらい痛い思いしてもいいや、とか。
儂はまだ登れるんじゃないの?と信じていたいですのじゃ。
Commented by coeurdefleur at 2009-11-02 06:19
すずめもあまり見かけなくなったなぁと思っていたら、
稲穂が実る頃の田んぼにはどこからこんなにというほど居ました^^;

やってみなくちゃ危なさの限度がわからない。
屋根には登りませんでしたが、木登りはもちろんやったし、
塀の上などは普通に歩いていました。(その度叱られましたが~
Commented by non at 2009-11-02 08:13 x
私も・・・
木登りnonちゃんで ありました~

私が登ったのは 「泰山木」の大きな木(でも下の方だけ)
ヤマモモの木には ぶらぶらぶら下がって遊びました。

屋根は なかったので(手軽に出られる部分が)残念です。 
Commented by enzian at 2009-11-02 20:51
かおりさん

ありがとう。^^v

>下の写真、責任の重みを感じました(笑)

しかし立派に責任を果たしました、
にょろにょろ。^^
Commented by enzian at 2009-11-02 20:55
童さま

>「巣」があるのはいいですよね。
「巣」がない生き物って、せつない事態になりますよね。

おぉなんか沁みる言葉だ。

>もどしてまた次のときにさわさわしに行くと・・・居らぬ!!!
小さい頃は死んじゃったんだと思ってましたが、
あれ、移動してたんですよね。ハハ。

警戒されたんだよね。
思えば、スズメの親には悪いことをしたのだ。

>隣のおばちゃんは知っているだろうか、
屋根の上でふわふわに心躍らせた少年が今・・・
↓こんな写真とってますよー。

ふわふわに満足したら、
次はぬるぬるにょろにょろなんですってば。

>柿の木は腐朽菌が繁殖して空洞になりやすいからほんと、
登っちゃいけないんですが、

そうか、柿は空洞ができやすいから
折れると言っていたのか、
木自体が弱いと思ってた。
Commented by enzian at 2009-11-02 21:02
柊さん

>すずめもあまり見かけなくなったなぁと思っていたら、
稲穂が実る頃の田んぼにはどこからこんなにというほど居ました^^;

すずめは稲穂のことをよく知ってますね。
ぼくんちの正月のしめ縄の稲穂はいつも
すずめの餌になるのですじゃ。^^

>屋根には登りませんでしたが、木登りはもちろんやったし、
塀の上などは普通に歩いていました。(その度叱られましたが~

そうでした。
塀の上も歩きましたねぇ。

>やってみなくちゃ危なさの限度がわからない。

線引きのなかには自分の体で覚えないと
使い物にならない部分があるのでしょうね。
悩ましい問題です。
Commented by enzian at 2009-11-02 21:04
木登りnonさん

>私が登ったのは 「泰山木」の大きな木(でも下の方だけ)
ヤマモモの木には ぶらぶらぶら下がって遊びました。

泰山木とはまた。
そんな大きな木があったのですね。
ヤマモモの実がなるころには
実をとったりもしたのでしょうか。^^

>屋根は なかったので(手軽に出られる部分が)残念です。

木もいいですが、
屋根も歩けたりできるので、
よかったですよ。
Commented by hiruu at 2009-11-03 14:40
スズメが屋根瓦と板の隙間に巣をつくるとは知りませんでした。スズメはツバメの巣を乗っ取るものだとばかり・・・。

>めっきり屋根や木に登っている人を見なくなったなぁと思います。

人目が気になって登れないのですよ、、、。
‘あそこのおばはんまたおかしなことやりだした’な~んて言われそうで。
Commented by enzian at 2009-11-03 21:13
ひるさん

>スズメはツバメの巣を乗っ取るものだとばかり・・・。

それの方が希な例かと‥‥汗

>人目が気になって登れないのですよ、、、。‘あそこのおばはんまたおかしなことやりだした’な~んて言われそうで。

ひるさんが最後の望みですね。
ぼくは応援しますよ。
屋根の上のひるさんの写真、
ブログアップを心待ちにしております。
( ̄ー ̄) にやり
Commented at 2009-11-06 00:14
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by まだ at 2009-11-07 07:11 x
幼い頃の思い出は…五感を通じて、しっかりと体も心も覚えているものですね。^^
私もよく木に登りました。^^;
ご近所のお屋敷に広い庭がありまして…
そこの娘とよく庭の木をよじ登っておりました。
見つかると、「女の子がぁ!!」と叱られ、謝り…
そして、また登る。
その繰り返しも最高です。^^
今では、良い思い出です。
Commented by enzian at 2009-11-07 12:29
鍵コメさん

こんにちは。
・_・)/\(・_・)屋根ナカマ!

夕日も地上よりも美しく見えたのでした。

>スローモーション

やはりそういうときはスローモーションになるのですね。
ふむ。

ぼくも柿の木から落ちたことがあって、
一瞬息が止まったことがありました。
やはり親にはそのことを話さなかったのでした。

夕日、スローモーションで見えたこと、
親には話さない秘密、なにかそういうことが
とても大切なようにぼくは思うのです。

>自然のなかの一部

そういう表現ができるんだな。
φ(._.)メモメモ^^
Commented by enzian at 2009-11-07 12:33
まださん

>幼い頃の思い出は…五感を通じて、しっかりと体も心も覚えているものですね。^^

そうなんです。
中学生以降の記憶はあまりないのですが、
どういうわけか、幼い頃のことはよく覚えています。
やはり体で覚えているからなのでしょうか。

>「女の子がぁ!!」と叱られ、謝り…
そして、また登る。
その繰り返しも最高です。^^
今では、良い思い出です。

そういう思い出の引き出しがたくさんある
ことがとても大切なような気がしていて、
そんなことを学生にも話しているのですが、
どう大切なのか、は説明できないのです。^^

それにしても、いまさらながらなのですが、
女の子の男の子よりも高いハードルの
ことを思わされます。
Commented by kaori_tochiu at 2009-11-16 21:55
学園祭は終わったのですか^^?
胃カメラは経験ないのですけど辛いようですね~
Commented by ライラック at 2009-11-17 16:33 x
学生に「今しかかわいらしい服をきることができない」と言われてたじろがれたという一節を拝読した。コメント欄がなかったので、失礼かとは思いながらもこちらにコメントさせていただいた。

誰しも、自身にない感性を持つ人のことを理解するのは難しいものだと思う。自身にその感性が備わっていないと自覚するのもまた少しシャクにさわるかもしれない。

私ごとで恐縮だが、このところ、理解を超えた存在を認めることも教壇に立つものに必要な資質だろうと考えるようになった。予習よりも大切なものがある、本を読んで教えられることを吸収するだけが学生の本分ではないかもしれない。あなたの一学生がポツリとつぶやいた本音は、お洒落をしたいというごく若者らしい生への渇望だと思うが、いかがだろう。

Commented by enzian at 2009-11-17 23:44
ライラックさん

>ごく若者らしい生への渇望

まずこの言葉の定義から考えねばなりませんが、
そうしたことはいまは問わないとして、
例えば、高校はまったく行けなかったけど大学には行って
勉強したい、とか、たくさん勉強して先生にほめられたい、とか、
授業が終わったらアルバイトなどせずにサークル活動をしたい、
とか、大学に入るまでにずっとアルバイトをしてきたのだから、
大学ではアルバイトせずにいたい、とか、
こういったことも「ごく若者らしい生への渇望」ではありませんか?

私がこの記事で問題にしているのは、
かわいい服を着ることが
「ごく若者らしい生への渇望」か否かではなく、
無数にあるはずの生への渇望のなかで、
とりわけ「かわいらしい」ものにたいする渇望が、
他のものに対する渇望にたいして飛び抜けて優先される例が
しばしば見られるのはなぜなのだろうか?ということです。

>理解を超えた存在を認めることも教壇に立つものに
必要な資質だろう

このご意見には同意します。
Commented by enzian at 2009-11-17 23:44
かおりさん

学園祭は終わりました。
昨日が後片付けの日だったのでした。

胃カメラはそうですね、微妙なのです。^^;
まったく痛くはないのですが、やっぱり異物が体のなかに
入っているという感覚は気持ちのよいものではありませんね。
のみこむのにコツがいるみたいなので、
うまくのめない人がたくさんいるんじゃないかなと思いました。
Commented at 2009-11-22 23:42
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by enzian at 2009-11-24 21:41
鍵コメさん

こんばんは。

>‥‥、心配は無いのですが。

ぼくが考えているのはまさにそのことなのです。
かわいらしいものを着たいというのは
とても若者らしくて、いや人間らしくていいと思うのです。
ぼく自身、そんなことに難癖をつける気はさらさらなくて、
とてもほほえましく思っています。

ですが、過剰なほどのかわいらしさへの欲求が
なにかの裏返しとしか思えないような例を
毎日目の当たりにしていますので、
このような記事を書きました。

鍵コメさんにはお会いしたことはありませんが、
ずっとおしゃれでいてください。^^
Commented by yuta at 2009-11-29 23:15 x
enzianさん,こんばんわ。
 ふわふわスズメにふさわしくはないかもと思いながら・・・・・、
でもここに。
 消耗戦を読みながら,身体で心底感じるものがあると思いつつ・・。
からからに乾燥していると思われる楓のスキンを見て・・・,
一度,思いっきりからからに乾燥し,干からびてみる。
すると思いもかけず良質の腐葉土的人生が待っているのかも,
とか・・・・,ふと思いました。
 消耗するのは人生の中で,もっとも損な感じがしていたのですが,
それを疑ってみることを今までしたことがなかったのですが,
あら,ちょっと疑ってみてもいいのかもなと。
身体的,精神的リスクは背負い込むのでしょうが,
思わぬA10神経(快感神経)効果が,新たな境地へと
導いてくれるかもと・・・・。^^;
 マア、命と引き換えにしない程度で,考えてみたいと思います。
enzianさんの,仕事の区切り,って結構思い響きですね。
お体にくれぐれも気をつけてください。

Commented by enzian at 2009-11-30 21:25
yutaさん

こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
「腐葉土的人生」というのはyutaさんの造語ですか?
その言葉、いただきます。^^

できるだけ学生のためになりたい、
学校のためになりたいと願ってついた職ですのに、
すぐにそのことを忘れてしまいます。
それは、ある意味、腐葉土になりたい、
という願いであったはずですのに。

宗教者な修行のすえに一定の境地に達するように、
ひょっとすると、大学という仕事のなかで
枯れ尽くすことで一定の境地に達することができたら、
おもしろいですね。えもいえれぬ至福感をともなったりして。
それが極楽だったりして。^^v

命を引き替えにせぬ程度に
上手に枯れましょう。^^

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