人が小さく見える瞬間

b0037269_21421693.jpg不意に人が小さく見える瞬間というのがあると思う。それはどういう瞬間なのだろうか。それまではもっと大きいと思っていたものが、不意にこんなにも小さかったのかと思える瞬間。それはいつ訪れるのだろうか。

自分にも経験がある。全身で怒り、にらみつけるその人のさまを見て、この小さな身体から迸(ほとばし)る情念はどこから出てくるのかと思い、記憶の彼方にあるときからぼくを抱き、背負い、手をとって連れて歩いてきてくれたこの人、この人はこんなにも小さかったのかと思ったのだ。そして次の日、その人とは別れたのであった。

by enzian | 2009-12-25 21:45 | ※山河追想 | Trackback | Comments(0)

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