土筆を撮るのはつくづく難しい。

食堂近くにあるツツジが植わっている花壇に数本の土筆が生えているのを見つけたのは、たしか先週の火曜日のこと。ぼくはこの土筆を撮りたくなった。行き交う学生たちを背景にして、春の土筆たちのようすを撮ろうとぼくは心に決めていた。だがしかし、これは困難なことでもあった。昼食時前後は学食付近はごったがえすから、写真撮影なんてしていると邪魔になるし、お昼時を外してもすぐ近くのベンチ辺りで女子学生なんかが座っているから、望遠レンズをもったおっさんが花の咲いてるわけでもない花壇に向けて写真を撮っているなどというのは明らかに奇妙な行為なのだ。そういう行為は、「私に関していかなる誤解をしてくださってもかまいません」と言っているようなものなのだ。

以前、公園でキノコを撮っていたときに警察に連行され、そこにあったキノコの貴重さを説明してもわかってもらえず辟易したことがある。だいたい、のうのうと育ってきた一般ピーポーたちに、数々の修羅場をくぐり抜けてきたわたくしの崇高な意図などわかるはずもない。そこで、いくつか一般向けの策を考えた。1.「私は教員です」という看板を置いて撮影する。2.「私は写真クルーです」という腕章を付けて撮影する。3.「大切なものを撮影しています」と書いた黄色いTシャツを着て撮影する。4.「来年度、写真部新設申請中」という幟(のぼり)を立てて、撮影する。――考えているだけでアホらしくなってきたのだった。

明日、もしまだ残っているようなら、夕方にでも撮りに行ってみよう。

by enzian | 2009-04-06 23:08 | ※キャンパスで | Trackback | Comments(0)

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