上滑り

遠い昔、親類から「困ったときにはいつでも電話してくるように」と言われて、複雑な気分になったことがある。理由はいろいろあった。困ったときもへったくれもなくて、毎日毎夜困っていた。できるはずのない相談だった。そんなこと、あなたは百も承知で毎日知らぬ顔をしているのに、なぜそんなうすら寒いことが言えるのかと、自分を含めて人間がイヤになった。それ以来、「困ったときには連絡してくるように」とはなるべく言わぬようにしているが、ほかに言える言葉もなくて、苦し紛れに言ってしまうこともある。もちろん、そんな、すでに話し手のなかで上滑りしているような言葉がいくばくかの “効力” をもつことなどない。

by enzian | 2010-05-12 23:33 | ※キャンパスで | Trackback | Comments(2)

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Commented by non at 2010-06-05 20:56 x
コメント欄が いっぱいになって
うれしいです~(^▽^)V

心にもないことを言う人は いやです。
でも母の世代では 当たり前のことだし
かろうじて私の世代でも そういう人がいます。
でも それは若い人には通じなくて
本気にされてしまうことが多いようです。
「また 遊びに来てね」
「今年こそ お会いしたいですね」と年賀状に書かれてあっても
全てが 本音ではないと思うのです。
Commented by enzian at 2010-06-05 21:16
nonさん

>コメント欄が いっぱいになって
うれしいです~(^▽^)V

閉鎖的で申し訳ありません。
なかなかネット生活がおぼつかなくて‥‥

>「また 遊びに来てね」
「今年こそ お会いしたいですね」と年賀状に書かれてあっても
全てが 本音ではないと思うのです。

そうですね。
型どおりの挨拶なのでしょうね。
毎年新しい学生を迎えますが、
型どおりのことを言ってトラブルになることが
増えてきたような気がします。
ぼく自身も気をつけねばならないと思っています。

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