「根はいいひと」

b0037269_2350434.jpgひとと話していると、ときどきこの表現を使ってしまい、落ち着かなくなる。落ち着かない理由はいくつかある。

ひとつは、「根はいい」と言うことは、「根以外は腐っている」と批評することでもあるだろうからだ(言い過ぎか?)。他人をつかまえて大半は腐っているなどと言って後ろめたくないひとなどいないだろう。つぎに、肯定的なものであれ否定的なものであれ、他人のなにかを批評することは、とても大切な行為であるはずだし、ある意味、仕事上でもいつもしていることなのに、あいかわらずぼくにとってはどこかしっくりこない作業のままだからだ。

そして最後に、「根はよい」と言うことで否定的な流れの最後に肯定的な評価を置き、いわばハッピーエンドにしようとするというか、臭い物にふたをしようとする理由は、ほかの人は知らんが少なくともぼくの場合、他人を肯定したいからなのではなく、他人を肯定的に評価できる自分の器量を肯定してもらおうとしているからなのだ。やだやだ。

by enzian | 2010-08-12 23:55 | ※その他 | Comments(0)

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