重なり合いつつ移行する

b0037269_095574.jpg家を出て少しぶらぶらしていたら黄色いオミナエシが咲いている。夏がすっかり終わって、秋らしくなってから咲く花かと思っていたが、そうではないらしい。オミナエシにはたくさんの虫が集まっていて、見ていてあきない。花粉がよいのだろうか、蜜がよいのだろうか。「どちらなのだい?」と聞いてみようか。

もくもくと湧き上がる入道雲の下、秋空でもないのに赤トンボが群れをなして飛んでいる。ひとつのことがはじまり、旺盛(おうせい)になって、やがて衰え尽きてから、ようやく新しいことがはじまる。あることが0からはじまり、100になって、またいつか0になって終わって、ようやく別のものが0からはじまる――こういう考え方になじみすぎているのだろうか。

たくさんだとこんがらがるから区切る。たくさんが同時並行となれば骨が折れるから一本線にする。そんな方向になれているから、逆に、たくさんのことに同時並行的にかかわれることが一種の才能として尊敬されたりもする。だけど、ぼくが考えている以上に、もともと物事は全体として重なり合いつつ移行しているのかもしれない。赤トンボが肩にとまった。

by enzian | 2010-08-15 00:13 | ※自然のなかで | Comments(0)

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