墓参りの哲学

命日。墓に向かって首を垂れる。常日頃、それほど人に頭を下げることを必要とされないタイプの仕事に就いているが、たまには余計なことを考えずに頭を下げるというのは、なにやら癒されるものだ。昔から自己中心的でとびきりイヤな奴だったが、祖母に連れられて墓参りに行くのは好きだった。

学者には我の強い人が多いけど、我が強ければ強いタイプほど、なぜか自分の「師」を教祖みたいにあがめ奉る場合が多いと感じたことがある(もちろん、師と見せかけて、「自分の理想」を自己愛してる場合がほとんどなんだけど‥‥)。自分だけじゃなく人間は多かれ少なかれ自己中心的だと思うけど、いかに常に自己中心的であっても、ひょっとすると、常に自己中心的であるがゆえに、疲れ果てて、ときに何事かに全面的に屈服している自分の “けなげさ” に酔いたいのかもしれない。

by enzian | 2004-12-13 07:28 | ※その他 | Trackback | Comments(7)

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Commented by 匿名 at 2005-05-02 17:30 x
ブログ一通り読ませて頂いていました。
先月「自殺を認めたくない理由」を書いていらっしゃいますが、昨年11/17「こころざし、なかばで」でも同じ事をおっしゃていましたね。で、物申したかったのです。。。いまひとつ勇気がもてず・・・

私は何時も父とお墓参りをしていました。小学生の頃が一番はっきり記憶に残っています。墓地の話になると自分の死後を考えてしまうのですが、私は地下に遺骨を納められるのは嫌だと思っていますが、enzian さんはいかがでか?私は出来ればカリブ海とか地中海とかハワイ島がある当りの海で(温かい所なら何処でも良いのですが)、サンゴ礁や熱帯魚達を眺めていたい・・・なーんて思っています。でも、これは無理なのでしょうね。
凄い的外れなコメントですね。
Commented by enzian at 2005-05-02 18:07
お読みいただき、うれしいです。
「自殺を認めたくない理由」では「こころざし、なかばで」と同じことを書きました。ぼくのなかでは、自殺する人を咎める気持ちはさらさらなくて、それより、突然に亡くなった大切な人の死の責任を自分一人で負ってしまおうとする人々にたいして、「あなたには責任がないから、思い悩むことはない」ということを伝えたかったようです。伝わればよいのですが‥‥

ぼくのお世話になった先生で、シルクロードがお好きだった方がおられるのですが、その方の遺骨は、息子さんがシルクロードの旅に出て、ほうぼうの遺跡で撒いてました。このごろは散骨もできるようになってきたと聞きますが‥‥やっぱり、自分の好きなところに葬ってもらうのがいいですね。「地下」と言ってしまうと抵抗があるのですが、ぼく自身は、原風景の記事にも書きましたが、野草やら田舎の景色やらが土やらが好きですので、そういうもの見えるようなところならOKです。そういう草の根っこにコチョコチョされながら眠ります(笑)。
Commented by enzian at 2005-05-02 18:08
海、とても美しいのですが、ぼくには無理だと思います。山間の田舎で育ったぼくにとっては、海は憧れの対象ではあっても、そこでゆっくりすることはできないと思います。原風景がその人の人となりを示すように、どこで眠りたいか、もその人の人となりを示すのかもしれませんね。
Commented by 匿名 at 2005-05-02 23:56 x
シルクロードの遺跡にですか。海も可能かもしれませんね。

>野草やら田舎の景色やらが土やらが好きですので、そういうもの見えるようなところならOKです。
虫が沢山いそうです。(ごめんなさいm(__)m)
 遺骨にきのこが生えないかしら。(^^)又々ごめんなさい。

>そういう草の根っこにコチョコチョされながら眠ります(笑)。
私はコチョコチョされたら眠れそうにありません。
そんな器用な事は出来ません。(^^)って、遺骨の話でした。

原風景は残念なのですが、イメージが湧かないのです。う~む
Commented by enzian at 2005-05-03 00:21
海も可能だと思いますよ。散骨風景を見たことがあります。
海もいろんな生き物がいますよ。ワカメも生えますし。
ちなみに、キノコが生えたら本望です(^^)

原風景のない方もおられるのですね‥‥
Commented by Honig-Biene at 2006-01-23 17:30
お墓に関連して・・・。
大学時代の恩師が土葬の調査に行ったときのことです。土葬って、微妙に同じじゃないけど同じような場所に何年にも渡って埋葬するので、中が空洞になっているらしいのですが、恩師は見事に穴に落ちたそうです。ズボッと腰まで。スーツは勿論上下ダメになったとか。もう、すごい匂いだったらしいです。

笑えるけど、笑えない話です。
Commented by enzian at 2006-01-28 08:13
Honig-Bieneさん

いやぁすごい話ですね。
土葬は、やがて空洞になって、盛り土が陥没する、と聞いていましたが、
そんな話がやっぱりあるんですね。

ほんと、笑うに笑えない話です。
学者冥利につきるかな‥‥^^

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