大きな別れと小さな別れ

b0037269_22523642.jpgいまさらなのだが、彼岸のお参りに行った。秋の彼岸が10月や11月にずれ込むことはあっても、年を越すのははじめてだった。誰に対して謝っているのかわからないが、申し訳ありません、と頭をかく。次のお彼岸はなんとか3月に来たい、すぐに戻ります、などと、またもや誰に約束しているのかわからないまま別れを告げる。

からからになった渋柿が枝についている。ほんとうのことを言えば、この先祖代々の墓に入れば、季節ごとに参らずとも、いつでもいっしょに居ることができる。多くのひとは、いつか季節季節のお参りができなくなったころ、そのようなみちを選ぶことになるのだろう。そのときにはもう別れを告げる必要もないのだ。だが、すでに郷里を離れたぼくがここに入ることはできない。「すぐに戻ります」と言いつつ、じつはすでに別れを告げているのだ。

by enzian | 2011-01-05 22:55 | ※その他 | Comments(0)

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