そんなものになりたかない。

いつだったか、自分が “細かい” 人間、ときには“煩(うるさ)い”人間とさえ思われていることに気づいた。もちろん、器の小さな人間であることは自他ともに認めるが、細かい人間だと思われていることにはやるせない気がした。一度大きな声を出して聞いてみたいのだが、重箱の隅をつつくような、極小の針穴に極細の糸を通し続けるようなこと、そんな七面倒くさいことを誰が好んでやるというのか。そんなことをするぐらいなら、広場で遊ぶ方が誰しも(?)楽しいに決まっている。ぼくは野山を走り回りながら育った生粋の田舎者なのだ。キノコ以外のことで細かなことを考えるなど、やなこった。

ぼくが細かなことをやるのは、ほかに誰もやらないからやるだけのこと。誰もやらなければけっきょくなんらかの意味で自分が困るからだ。世の中には細かなことが必要だとわかっていても、それを自分がやらなくても誰かがやるだろうと本気で思える強い意志をもったひとがいるらしい。残念ながら、ぼくはそんな人間になりそこねた。そんなものになりたかないけどね(それがいかんというのだ)。

by enzian | 2010-03-02 23:59 | ※その他 | Comments(0)

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