落とし物

b0037269_005241.jpg駅に電車が着いて、ホームに降りた。開いたドアに近いホームの上に財布が落ちていた。ぼくが見つけたのと同時に車掌が見つけ、彼が拾うに任せた。てっきり車掌は「どなたか財布を落とした方はおられませんか」というような声を出すのだろうと見ていたら、なにも言わず、財布を持ってすたこら駅舎の方へ行ってしまった。

すぐに誰のですかと聞けばよいのに冷たいひとだと思ったのだが、しばらくして、それは考えちがいだと気づいた。まったく関係ないひとが「自分のものです」と言って、それを鵜呑みにして渡してしまえば、もとの持ち主に迷惑がかかるからだ。「自分のものです」と言ったひとが勘違いしたのなら、そのひとにもあとあと迷惑(窃盗の嫌疑)がかかる。やさしさとか、責任を果たすといったことは、すべてを信じ込むこととは別のことなのだろう。

by enzian | 2011-03-26 23:46 | ※通勤途中 | Comments(0)

<< 弁明の記事 「抗パニック教育」 >>