知性あるひと

いくつか仕事をいっしょにしたことのある元同僚に久しぶりにメールを書いたら、電光石火で返信があった。もともと仕事のできるひとだったから、「相変わらず仕事が早いですね」とじょうだんっぽく書いたら、仕事が早いことはないが、「すぐに、反応よくお返事した方が、なんとなく、○○先生とまだしっかりつながってる感じがしますから」という返事であった。

これをみて、「仕事」という言葉を使った自分の非礼に気づくとともに、あらためて、大学は失ってはならないひとを失ってしまったと感じた。

反応よく返信した方がつながっている感じがするというのは、自分への言葉であると同時に、ぼくへの言葉なのだろう。元同僚は、メールの返信が遅ければ、ぼくがあれこれ心配したり、悲しんだりする可能性があることを想定して、忙しいなか、返信を急いだのだ。そしてぼくが真に驚いたのは、「なんとなく」という言葉。さりげなく添えられた五文字のこの言葉が、いったいどれほどの他者への配慮やら想像力を駆使して書かれたものであることか。ぼくは、こういう言葉を使えるひとが知性あるひとだと思う。(ごめん書いてしまった、読んでいたら、許して。)

by enzian | 2011-06-18 21:42 | ※その他 | Comments(0)

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