五叉路

b0037269_22591717.jpg五叉路に出くわすと、なぜか道に迷ってしまう。これまで五叉路にはあまり出会わなかったせいか、四方に方角を当てはめるのが習慣になっているからなのか、よくわからない。いやそんなむずかしいことを考えなくても、分母が多いと正解率が下がるのは当たり前のことか。

それにしても分母の大きな街だと思う。上から下まで、白から黒まで、天使の良心から悪魔のたくらみまで、ありとあらゆる選択肢がぐちゃっとなって路傍に転がっていて、雲の上に頭を出しているひとからすでに人間をやめてしまったひとまで、ありとあらゆる種類の人の形が跋扈している。

大きな分母の街で生きることは、選択能力という実力をもったひとにはチャンスだろうが、もたないひとにとっては、一歩のミスで身を滅ぼす、このうえない危険だともいえる。これは大学にもいえることだ。入学後半年で自滅するひとをどれほど見たことか。もう一種類、こんな街に向いていると思うのは、考えすぎて自分を追い込んでしまうような性質のひと。巨大な分母の前で思考停止に陥ることができるからだ。きっと楽になれるだろう。

by enzian | 2011-07-10 23:09 | ※街を歩く | Comments(0)

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