ぴょん吉のこと。

ぴょん吉というのは、ぼくの部屋で生活をともにしているハエトリグモのことで、あるとき小さな小さなハエトリグモがいるのに気づいて、こんな餌もないであろうところに置いておくのはしのびないと部屋から出してやろうとしたのだが、なんどつかまえようとしても、あの身のこなしでぴょんぴょんと巧みに逃げるので、ついぞあきらめてしまった。ぼくはもうできるだけの努力をした。こんな哲学書と歴史書ばかりの砂漠のようなところで餌がなくて餓死したところで、それは君のせいであって、ぼくの責任ではない。

その後も、ぼくがパソコンの前で勉強をしていると、ときどきモニターの前を横切ったりするので、その度につかまえようとするが、けっきょくぴょんぴょんしてしまうのであった。それできっとひもじい思いをしているのだろうと心配していたのだが、あるとき、ぴょん吉が少しずつ大きくなっていることに気づいた。一週間前に見たときはもう完全に成長して大人サイズになっていた。やつは確実になにかを食べているのだ。なにを食べているのかわからなかったが、昨日、引越前の掃除をしていて、ちょっとわかった。ぼくの部屋には、どうも、ぼくとぴょん吉以外にも二種類の生物がいるらしいのだ 。コワイヨママ。

ひとつは紙魚(しみ)。どんなやつかご存じない方はネットでどうぞ。部屋には古本屋で買った古本がたくさんあるので、そういう経路で紛れ込んで生存しているらしい。もうひとつはダニ。タタミをよ~く見ると、ふんにゃかうごめく極小の生物がいて、(・_・?)となったのだが、ダニであった。こやつらはきっと、ぼくからぱらぱらと落ちる皮膚の破片とかを餌にして生きておるのだ。いつのまにか、東京でダニを養殖しておったのですな。ダニ大漁。ハエトリグモがはたしてダニを食べるのかどうかしらんけど、もしそうだとしたら、ぼくはこの東京生活で立派にぴょん吉を育てあげたことになる。

by enzian | 2011-09-25 23:05 | ※その他 | Comments(2)

Commented by non at 2011-10-20 08:28 x
もう東京から戻られたのですね~

蜘蛛は恐くありませんが
特に好きというわけでもないので
個体を識別はできませんが…

庭に見事に張ってある蜘蛛の巣には 感動します。
でも 時に それを破壊したくもなりますが(笑)

「エチケット」を読んで思ったのですが
このブログで書かれている記事から想像すると
とてもそんなに恐がられている方のようには思えないのですが
ご本人が そうおっしゃるので そうなんでしょうね。
Commented by enzian at 2011-10-21 22:32
nonさん

京都に戻りました。

蜘蛛の巣はきれいですね。
どうしてあんな形にできるのか、
蜘蛛に聞いてみたくなります。
たいてい聞く前に、
指でびっと破いてしまうのですが。(^^ヾ

>このブログで書かれている記事から想像すると
とてもそんなに恐がられている方のようには思えないのですが
ご本人が そうおっしゃるので そうなんでしょうね。

そうなのです。
本人が自己申告するぐらいですから、
間違いありません。(´ρ`)あぅあぅ

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