後ろ向きのまなざし

あたりまえだけど、学生もいろいろ。教師と学生の関係はいわゆる「師弟関係」だけだと考えているかたもおられるかもしれないが、ひととひととの関係だからそんな単純ではない。学生のなかには、「自分の方が能力のある人間であること、より高級な生まれの人間であること」をぼくに知らしめるために、ぼくのゼミを選ぶようなものもいる。権威主義的な傾向のひじょうに強いひとだと思うが、それじたいは悪いことじゃない。

こっちとしては学生が自分よりも優秀だったらうれしいし、さっさと抜き去って、いろんな方面で活躍してもらえたらと切に願っている。そしてもしできることなら、自分が抜き去ったひとたち、後に残されたひとたちがそれをどんな風に感じているかを考えられるような、“後ろ向きのまなざし” もわずかにもち続けているなら、なお魅力的だし、自分(学生自身)を知ることにもなる、と思っているのだが、これはぼくの趣味の問題なんだろな。

by enzian | 2011-10-02 10:02 | ※キャンパスで | Comments(0)

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