おにばばを食う和尚

もうすぐ節分。関西では、豆をまいて、吉方に向いて太巻き(恵方巻き)を丸かじりするのがならわしになっている。このごろは関東でも少しずつ食べるようになってきたらしい。関東の人がそう言っていた。

今年は庚(かのえ)の方位が吉方らしい。「今年」と「庚」がどう関係するのかは知らない。なぜ太巻きなのか、なぜ丸かじりなのかも知らない。巻き寿司に鬼を巻き込んで食べるということなのか、それとも巻き寿司に福を巻き込んで食べるということなのか? たしかな由来など、わからないのだろう。

ぼくの好きな昔話に「三枚のお札」というのがある。この話にはいろんなパターンがあるらしいけど、『まんが日本昔ばなし』では、大きな川や火の海さえものともせずに小僧を追いかけてきた恐ろしいおにばばを、最後には落ち着き払った和尚が餅にくるんで食べてしまうという話だった。明らかに人間のかたちをしているものをパクッと食べる、その迷いのなさが印象的だったのだ。

ちょっと見方を変えて、比喩的なことを言っているとすると、この話は次のように理解できるかもしれない。

1.仏教の真理(和尚)とは、煩悩*(川、火、おにばば?)を超えることである。
2.仏教の真理に到達した者(和尚)とは、煩悩(川、火)を超える仏教の真理(おにばば)を自分のものにした者である。

2から、次のことも言える。

3.仏教の真理に到達しない者(小僧)とは、煩悩を超える仏教の真理をまだ自分のものにできていない者である。

1と2では、“おにばば” が悪と善(禍と福)、まったく逆の意味になる。ワァ~オモシロイ、パチパチ。ちなみに、ぼくは仏教の応援団でも何でもありません。念のため。またわかりにくい文章を書いてしまった。

*煩悩(ぼんのう)とは欲望とかの迷いのことで、これをなんとかしないと真理(悟り)に達しない、と考えられているのですよ。青少年たち。

by enzian | 2005-02-01 20:04 | ※その他 | Trackback | Comments(6)

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Commented by jumpin_upanddown at 2005-02-01 20:07
「清濁併せ呑む」みたいな感じですね

私は死ぬまで煩悩とともにおりますでしょう。
Commented by enzian at 2005-02-01 20:16
「清濁併せ呑む」というのは、カッコイイ言葉ですね。色紙に書いて、部屋にはっておきたいくらいです。ぼくも生涯、煩悩と親友でいたいと思っている口であります。
Commented by jumpin_upanddown at 2005-02-01 21:14
記事と内容が違ってごめんなさい。
前にenzianさんが遅刻常習者の深層と言う記事で時間についてかかれてましたが、こちらのleilanさんのブログで生理的時間っていうのを書かれててとてもおもしろかったです。
http://leilanlele.exblog.jp/1897059/
時間の重みの観念の答えがあるようなきがしました。
Commented by enzian at 2005-02-01 21:35
早速、見てきました。とてもおもしろくよませてもらいました。そうかもしれない、と思います。それと、jumpin_upanddownさんに言うのもなんですが、leilanさんって、ただ者ではありませんね。いくつか記事を読んだのですが、読みきれないと思ったので、また読みに行きます。
Commented by jumpin_upanddown at 2005-02-01 22:11
>ただ者ではありませんね
そうですね。ステキな人だなあっていつも思います。
Commented by enzian at 2005-02-03 20:31
今日の記事は、leilanさんの記事と似ているかもしれません。

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