だぼだぼズボンに思う

ヒップホップ文化についての本を読む。知っている人にとっては当たり前のことだろうけど、ヒップホップというのは、ゲットーと呼ばれるアメリカの黒人(を中心とする)居住地域から発祥した文化全般のこと。詳しくないので、いろいろ勉強になった。

おもしろかったのは、だぼだぼズボン(?)の由来。貧しい親が子どもの成長に応じたものをその都度、買ってやることができなくて、一本ですむ大きなもの(しかも丈夫な作業ズボンのようなもの)を買い与えたことに由来するという。そこから、ゲットーで黒人たちが置かれている不条理な現状を知らせるメッセージ性をもったものとして流行したらしい。

もちろん、日本でだぼだぼズボンをはいている若者すべてがそのようなメッセージを込めているとは思えない。単純にカッコイイということなのだろう。それでももし何かメッセージがあるとすれば、「きっちり」とか「キレイに」とかいった既成のモラルを “いなす” ことによって、権威に屈しない自己の主張をすることなのだろうか。

by enzian | 2005-02-15 20:49 | ※街を歩く | Trackback | Comments(21)

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Commented by shoko_118 at 2005-02-15 21:55
日本の子供たちのアレって、醜態だとおもいますね。
単なるアメリカのモノマネっぽいですもん。
カッコ悪いです~、パンツ見えてますもん(笑)
Commented by jumpin_upanddown at 2005-02-15 22:03
私ですね。以前喫煙者だったのですが、喫煙をやめまして
それからとても太りまして、ハイ、現在進行形なわけです。
ズボーンもサイズが毎回アップしますから不経済この上ないわけでダボダボ目はいいなあと思うこともあります。
そんなに間食もしないし大喰らいでもございませんのに
どうして太るのか。
私もダボダボでその不条理を身をもって表現すべきかもしれません。
Commented by enzian at 2005-02-15 22:17
shoko_118さんへ。そうですね、単なるモノマネがほとんどなんでしょうね。そして醜悪を通り越して、滑稽なのまでいますね。先日、あまりにも股下の短い、ゆえに普通には歩けない、ジーンズじゃないなんというのかわからないズボンのようなものをはいた男子学生がチョコマカチョコマカ歩いているのを見ました。笑った。
Commented by enzian at 2005-02-15 22:22
jumpin_upanddownさんへ。そういうのは「不条理」とは言わないのですよ~。ゲットーの黒人たちのなかには本当に貧しくて、仕事を探したくても探せなくて、満足な食事もとれないような人もいるようですが、それと、jumpin_upanddownさんは違うでしょ。食べても太らない人はいると思いますが、食べずに太る人はいないと思うので、それは不条理ではありません。きっぱり。
Commented by jumpin_upanddown at 2005-02-15 22:31
。゚(゚´Д`゚)゚。ヤッパリデスカ・・・。
Commented by enzian at 2005-02-15 22:46
あら、へこませてしまったかな。ダイジョウブですよ。ガリガリより、健康的でいいと思いますよ。
Commented by meishow at 2005-02-15 22:57
こんばんわ。
そうなんですか。アメリカのヒップホップ文化の中に、彼らの生活に根ざした深いメッセージが備わっているとしても、残念ながらそういうものを含めたものが日本に入ってきているとは思えませんよねぇ。
おっしゃる通り、日本の若者ダボダボ派の主張があるとすれば、規制のモラルを崩すことだけなんでしょうねぇ。でもそれでは横浜銀蝿の頃のツッパリの思想となんら変わるとこないように思いますねぇ。w 時代は変わっても、日本の若者は変わらず・・・ですかねぇ。なんだか、年寄りみたいなコメントになってしまいました。
ヒップホップ好きなんですけどね。でも、ズボンはスリムが好きです。w
Commented by enzian at 2005-02-15 23:06
meishowさん、こんばんわ。そうらしいです。ぼくもまったく知らなかったのですが、グラフティ(壁の落書き)にしても、スラムダンクにしても、DJにしても、ものすごいメッセージがこもったものらしいです。
ぼくも年寄りみたいなことしか言えないのですが、自分以外の何かにツッパル(当たる、否定する)ことによってしか、自己主張っていうのはできないんでしょうね。
Commented by 座敷童 at 2005-02-15 23:27 x
ダボパンと言うらしいです。若者向け人気ブランド商品で8000円で売っていました。
8000円‥‥小さい頃からそれが丁度よくなる頃まで、5年間ぐらい頑張って履いてみるとしても高いんだか安いんだか。私は小さいので(5号)周りからよく中古服をもらうので、大抵ダボーですが、泣きながら裾上げしたり切ったりして3年以上着てます。ソウルフルです。
私服は自己表現の一部だとしても制服をダボっているのは、ミニマムさんとして許せません。生地寄越せ!!
Commented by enzian at 2005-02-15 23:34
ダボパン!それが正式名称ですか。それが知りたかった。アリガト。

>私服は自己表現の一部だとしても制服をダボっているのは、ミニマムさんとして許せません。生地寄越せ!!
そうですね。征服までダボってますね、どいつもこいつも。
Commented by 座敷童 at 2005-02-15 23:36 x
引きずり下ろしたい衝動に駆られます。
Commented by shu_20 at 2005-02-16 00:38 x
制服がダボっていることについては、そもそも制服が作られた理由は、戦後の貧しい時、良い服を着てる人とボロボロの服を着てる人の差が激しかった為ですよね?その当時は、家計の関係で一日でも長く着られるように大き目の制服を子供に着せる親が多かったようです。だから、ダボダボの制服を着ることは、戦後まもない頃に学生だった人にとってはある意味で懐かしい光景であり、そのような制服を着てる学生がある意味で歴史を受け継いでいるという見方はできないでしょうか?関係ない話を長々としてしまってすいません。 
Commented by ゆういちろう at 2005-02-16 04:59 x
enzianさん、こんにちわ。(長くなります!)
先週の京都新聞にすごく興味深い記事が載っていました。この記事は今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞候補作、米映画「スーパーサイズミー」の紹介から始まるのですが。ちなみにこの映画は、監督モーガン・スパーロックが自ら(水以外は)某有名ファーストフードを30日間食べつづけるという実験をする映画です。それで、内容を要約します。

この映画で報告される国民の約2割が「肥満大国」という米国の実態も衝撃的である。
(引用)
米国では90年代以後、肥満を「容認」する分化現象が現れているという。衣料メーカーは「デブ(fat)」を「いかした男(Phat)」と言い換え、だぶだぶのストリートファッションを流行させ、「禁欲」のキリスト教会も肥満に寛容になっているという。(引用ここまで)
肥満社会が文化に影響を与えるとすれば、日本での場合は「デブのお笑いが変わってきた」と指摘されている。昔は太った芸人は気弱な役回りで笑いをとっていたが、5年ほど前から「かっこいいデブ」が登場する。
(続きます)
Commented by ゆういちろう at 2005-02-16 05:01 x
(続き)「デブでもOK」という風潮が広まりつつあるが、一方で何が人々を太らせているのか、文明論からの警告がある。というのも、肥満は米国の目先の合理主義が、実は非合理なものを生み出している象徴、と社会学者・ジョージリッツァは言う。目先の合理主義、それはつまり生産のみならず消費も制御し、合理主義に結びつけるマクドナルド化である。その非合理な結果が米国の異常な肥満社会である。それで、結論は日本が同じ道を辿るか否か、で締めくくってあるんですけれど、そもそも日本の子供があのダボダボがかっこいいと思うのはこのアメリカ社会(デブ容認)からの影響の方が大きい気がしています。
Commented by enzian at 2005-02-16 12:35
ゆういちろうさんへ。要約、ありがとうです。ゆういちろうさんの言うことに一理ある事例をぼくも知っているのですが、それは非公開でないと言えん。あぁもどかしい、情報社会。しかし、ぼくは少し違うことも考えています。まず、アメリカがデブ容認というのはちょっと言いすぎかと。たしかに、デブを容認するようになってきたのですが、それは基本的にアメリカがデブ否定社会であることに対するカウンターバランス(そんな言葉あるのか?)なのだと思います。こういう意味では、「かっこいいデブ」も、基本的なデブ否定社会に対する毒なんではないでしょうか。そういう意味で、日本の子どもがダボダボがかっこいいと思うのはアメリカ社会からの影響が大きいとは思うのですが、その場合のアメリカ社会がデブ容認社会かどうか、はペンディングしておきます。
Commented at 2005-02-16 12:35
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by enzian at 2005-02-16 12:40
shu_20さんへ。制服の由来というのはあまり知られていないのですが、shu_20さんのおっしゃる通りです。その続きの考察についても、アメリカに話をもってゆくのではなく、日本の歴史的なところへ視点をもってゆくおもしろい考え方ですね。結果的にせよ、「ある意味で歴史を受け継いでいる」というのは、言えると思います
Commented by enzian at 2005-02-16 13:02
非公開コメントさんへ。エブリシングオッケーっす。
Commented by 座敷童 at 2005-02-16 22:00 x
ダボパンでこんなに。凄い。(笑)
>shu_20さま。すいません私の書き方が足りなかったかもです。目撃したのはきっちりスーツタイプの服のズボンをあえてダボダボに「改良(悪?)」して使用していた人達です。
ちなみに、私の着ていた制服は明治時代から同一のデザインのものでしたが、ダボってませんでした。(学校ばれるかなー)
Commented by noe.saeki at 2005-02-16 22:17
凄いところに混ざってみる。
私の学生時代は「ドカン」流行ってましたよ。あれもダボパン?
Commented by enzian at 2005-02-16 22:24
noe.saekiさんへ。知ってます、知ってます。「ドカン」って懐かしいですね。主に不良(死語)が着用していたやつですね。meishowさんが言っていた横浜銀蝿の歌の歌詞にもあったと思います。やっぱり、ダボパンの一種じゃないでしょうか。

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