白い杖

歩道を歩いていた。正面から白い杖をついた人が歩いてくる。やがてすれ違うだろう。足音を消して、やりすごそうとした。完全に足音を消してすれ違ったはずだった。だが、すれ違いざまに声をかけられた。「すいません。この辺りに○○という店があると思うのですが‥‥」。絶対に覚(さと)られるはずがないと思っていたわずかな気配を、するどい聴覚で感じ取られてしまったのだ。店はすぐそばにあり、案内はした。その時こちらの顔が赤く染まっていたことも、見透かされたのだろうか。

by enzian | 2005-02-20 21:04 | ※街を歩く | Trackback | Comments(5)

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Commented by 座敷童 at 2005-02-20 22:15 x
気配を消そうと、意識してしまったことは覚られてるでしょう。
でもきっと、「話しかけやすい人オーラ」が出ていたに違いありません。このオーラを持っているとよきこともあり、巻き込まれることもあり‥‥でも経験は増えます。
Commented by noe.saeki at 2005-02-20 22:21
私も座敷童さんと同意見です。
普通でもよく道とか訊かれるんじゃないですか?
ちょうど、そんなネタ書こうと思ってたんです。
Commented by enzian at 2005-02-20 22:39
座敷童さん、noe.saekiさんへ。確かに道はよく聞かれるような気もしますが。でも、気のせいのような気もするし、う~ん。
Commented by 座敷童 at 2005-02-21 01:46 x
「話しかけやすい人オーラ」は困ってる人のレーダーにキャッチされます。
あわてん坊さん、迷子さん、外国人、旅行者、痴呆老人の方などです。
このオーラを完備していると、なぜか勧誘系(宗教・キャッチセールス)レーダー網はすり抜ける、「御願いステルス戦闘機」です。
Commented by enzian at 2005-02-21 09:59
ぼくには勧誘系は来ないですよ。いち早く勧誘系だと察知して、“キライキライ光線”を発しますので。

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