ストライク

高校3年生のときの話です。友人とボーリングに行きました。こういう場合、二人でスコアを争うことになります。ぼくはボーリングがヘタッピーで、友人も似たようなものでした。どんぐりの背比べで、よい勝負でした。

友人が投げます。ぼくはニッコリ見てはいますが、内心、ガーターになれガーターになれ、なんて祈り続けていました。祈り通じてか、友人のスコアは沈んでゆきました。ボーリングに限らず、ぼくはスポーツでライバルを心から応援したことなど、一度もなかったのでした。

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる。ぼくが珍しく、しかも勝利を決定づけるストライクを出したときでした。友人が「ヤッター」と言ってガッツポーズをしたのです。それはウソでも皮肉でもなかった。それが心の底からの喜びであってウソではないことは、たしかにぼくの心に伝わったのです。ほんの一瞬の出来事だった。でも、そのときの光景をぼくは忘れることができないと思います。

by enzian | 2005-03-10 21:51 | ※その他 | Trackback | Comments(14)

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Commented by enzian at 2005-03-10 21:55
「愛とは何か」というのを大上段に構えて論じることはできませんでした。すいません。
Commented at 2005-03-10 22:21
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2005-03-10 22:22
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nyarinosuke at 2005-03-10 22:27
☆ enzian さん、こんばんわ。
 お友達との、思い出の一コマなんですね~。ちなみに、私は近所のボーリング場の入り口に掲示してある”全国長寿ボウラー番付表”をしげしげとチェックするのがひそかな楽しみです。『えっこんな高齢の方が!』とかボウリングが生きがいの方もいるんだなぁ~と。高齢者フェチか?!
                       また、遊びにきます。 ばい ばい
                            

PS,昨日のコメントのレスありがとうございました。ときにはというよりはおおくはキレイ事ばかりではない、泥的なことととっくみあいする日々なのかもですね。こんなこといったら、おこられちゃうかもしれませんが。いろいろちゃんとかんがえてお返事をくださるそのおこころとてもありがたいしうれしいです。
Commented by noe.saeki at 2005-03-10 22:52
「愛とは何か」
自分が迷いなく「これが愛なんだ!」って実感したとき(こと)、
それが「愛」なんでないでしょうか。ねっ!

「ストライク」の逆的経験がありますよ。
学生時代友人とある人物についての話をしました。
私「○○ってイイよね。スキだなぁ」
友人「えー、そうでもないよ」
私「え、そ・そうなの?」
当時の私はまだまだ人の意見に左右されっぱなしだったので、
自分の○○に対する好意(恋愛感情ではなかったですけどね)を
そこでとめてしまいました。
随分経ってその話を私が思い出して友人にしたところ、
実は友人はその○○に対して当時、少なからず好意を抱いていて
私の発言を聞いて咄嗟にけん制したんだそうです。
で、それを聞いた私は、
一瞬にしてそういう判断をして行動に移した
友人に対して「凄いなあ」と感心してしまったのでした。
Commented by enzian at 2005-03-10 22:52
nyarinosukeさんへ。こんばんわ。その番付表、ぼくもボーリングに行ったときはしげしげ見つめています。やっぱり思うのは、ボーリングでも(失礼!)高齢の方の生きがいになるんだなぁということです。ぼくもちょっと高齢者フェチ(正確に言うと、おばあちゃんフェチ)入ってます。

ぼくが他の方のブログでするコメントなんか(ほとんどしないのですが、したとしても)、「ホッホー」とか「そうだ、そうだ!」とか「なるほど~」とか、ふざけたものばかりですが、nyarinosukeさんのコメントこそ、ちゃんとしてます。バイバイ。
Commented by shirokuma_14 at 2005-03-10 22:54
こんばんわ。^^
下の記事、コメントを読んで、ついに、 enzianさんが愛を語るのかと。
ドキドキしてました。

この記事を読んで以下のようなことを感じました。

一瞬顕れた何かが、とても儚いけれども、儚いと同時に、この上なく強いように思えます。
酷く壊れやすいもので在りながら、同時に何もかもを包み込むようなもの。それが愛と呼ばれるものかも知れない。そう感じました。
生意気なこと言いました。すみません。(汗)
Commented by enzian at 2005-03-10 23:04
noe.saekiさんへ。

>「愛とは何か」
>自分が迷いなく「これが愛なんだ!」って実感したとき(こと)、
>それが「愛」なんでないでしょうか。ねっ!

そうでごわす。100パーセント、かつ、きわめて激しく同意します。
実感したら、そこにあるんだい!
だから、理屈っぽく説明するのをやめたんだい。

ストライクの逆的経験。たいへんおもしろうございました。
いじらしい友人でございます。
Commented by enzian at 2005-03-10 23:12
shirokuma_14さんへ。

>一瞬顕れた何かが、とても儚いけれども、儚いと同時に、この上なく強いように思えます。

shirokuma_14さん意図してらっしゃることとうまく合致しているかどうかわからないのですが(違っていたら、ゴメンナサイ)、ぼくはその一瞬に現れたものに確信をもちました。それはやはり確信をもたせるほどのものだったのだと思います。「包み込むようなもの」そういうものだと思います。逆に、憎しみは引き裂いてしまうものなのでしょう。いつかもっとちゃんと愛について記事を書ければ、と思っています。
Commented by banri at 2005-03-11 00:50 x
enzian様
お約束を守っていただけてウレシイです。
激しく難しいテーマだと思います。

shirokuma_14様がおっしゃるように「一瞬顕れた何か」というのは私も判る気がします。
私は哲学の「て」の字も勉強したことはありませんがカール・ヤスパースの「哲学入門」を読んで不意に涙した事があります。
その瞬間に確かに私の中に「何か」は顕れました。
ただその「何か」を自分で理解し、実現する事は出来ていないのですけれど・・・

自分の「愛情」が利己的なものでない確かな保証が欲しいと望むのはやはり愚かなことなのでしょうね。


Commented by harry_hk at 2005-03-11 09:40
読んで恥ずかしくなって、真っ赤になってしまいました。
enzianさんはとってもキュートな人なんですね。
とってもステキなコメント返しですね( ´▽`)
Commented by enzian at 2005-03-11 20:24
banriさんへ。ちゃんと約束を守れませんでした。すいません。
ヤスパースですか。長く読み続けられているものですね。しばらく見てませんが、一度読み直してみようと思います。

>自分の「愛情」が利己的なものでない確かな保証が欲しいと望むのはやはり愚かなことなのでしょうね。

確かな保証を求めることが、なぜ愚かなことなのでしょうか? ぼくはそうは思いませんけど。
Commented by enzian at 2005-03-11 20:26
harry_hkさんへ。
そんなに恥ずかしいレスですかねぇ。キュートであることは認めますが(笑)。
Commented by enzian at 2005-03-11 20:36
コメントをくださったみなさまへ。
愛についてちゃんと書けなかったので、せめてものおわびとして、ご紹介を。じつは以前、「愛について」という授業を何回かしたことがあります。三回ぐらいの授業でしたが、ぼくのこれまでの授業のなかで、もっとも学生のうけがいいものでした。そこでは、いろんな文献を使ったり、視聴覚教材を使ったりもしたのですが、そこで使ったもので、参考になったビデオです。知っておられる方も多いでしょうが。『驚異の小宇宙・人体Ⅱ』第四巻(人はなぜ愛するのか~感情)です。NHKスペシャルのビデオで、少し古いかもしれないですが、参考になります。感動もできます。ちなみに感動という意味では、同じ系統の、人体Ⅰの第一巻と第六巻もオススメ。そこに愛がある、と確信できます。

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