運命

はっとするような見方、感じ方をするような人がいて、そういう人にはついつい意見を求めたくなる。それは流行や評判に流されることなく自分で判断する人で、また、人間の弱さもよく知っている人なのだけど、そういう人はどんな世代にもいる。若い学生のなかにもいて、ぼくはそういう人の意見をそれとなく聞いて参考にしている。「それとなく」というのは、参考にしているのがばれると警戒されてしまうから。そういう人のなかには自分がいまを生きていることに居心地の悪さを感じている人がいる。孤立感や、罪悪感を感じている人さえいて、ばれると、参考にされるに値するような意見を無理に言おうとしたり、もっと感覚を鋭くしないといけないと考えはじめる。

でも、ぼくがそれとなく参考にしている人の見方や考え方は昨日今日に出来上がったものではなく長い時間かけて形作られたもので、自然と外に出てきてしまうようなもの。にわかに取り繕えるものでもなければ、まして消し去ることはできないようなもの。だから、どうあがこうと、その人がなにかを感じ、考え、話す限り、ぼくの参考にならないことはない。

by enzian | 2016-10-31 21:17

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