境目

b0037269_10521788.jpg
旭川の最高気温が-7度だと言っている。三浦綾子の世界だなあと思ってしまった。

生まれ育った自然環境が人の考え方に影響を及ぼすことがあるのかどうか。内陸の旭川ではないが、冬の寒さ厳しい北陸ゆえに粘り強い、内省的な思想が生まれた……といった類いのことはしばしば耳にする。本当なのだろうか。暑すぎずも寒すぎずもない、乾燥しているわけでもなければ、しばしば台風に襲われるでもない、国境に面してもいない地域に育った自分にはよくわからない。和辻の『風土』は何度か読んだが、なにか印象に残ったかと言われると、なにも答えられることがない。だが、なぜか境目というか、ぎりぎりのところにはときどき、たまらなく行きたくなる。たまらなくなって行って、そしてどことなしか安心して戻って来る。

by enzian | 2016-12-11 10:54

<< 与えられるはずのなかった時間 NHK映像ファイル「あの人に会... >>