酔い覚ましの水

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前回の記事の続き。その会を終わって、帰りの電車のなかで酔い覚ましの水を飲みながら考えていた。ぼくはその問いに誰かの言葉を引用しながら、答えたような答えていないような返答をしたが、なぜそんなことをしたのだろうか。その問いは「あなたはどう考えますか?」と問っていたのであって、「歴史的権威がどう言いましたか?」ではなかった。そんなことはいかに酔っ払っていてもわかっていたはずだし、ぼくのなかにその問いへの "ぼくなりの答え" はあったから。

問いに答えようとすることは大切だが、それがなぜそこで問われたかを問うことも大切なのだ。問う者にも問われる者にもそれぞれいわく言いがたい積み重ねがあって、そんななかで二人がまじり合い、またとない問いが立ち上がる。その瞬間を台無しにしてしまったのではないか‥‥そんな想いにとらわれていた。「ひととの出会いに次はない」と言われるが、ひとからの問いにも次はないと思う。

by enzian | 2017-06-11 11:10

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