調和

この一週間で心を動かされたのは弦の音。顧問をしているアンサンブルの演奏会に行ったのだ。というようなことを言うと、立派な顧問のように聞こえるが、ふだんなにもやっていないので、その罪滅ぼしのために、自分自身の居心地の悪さをやわらげるために行っただけのこと。はじめて足を踏み入れた会場には学生の家族やら、近隣の方も来ておられた。大きな着信音が鳴り響いて、おばさんが誰かにすじ肉の煮込みについて大声で指示しはじめる。開演の20秒前になっても終わらないので、笑えるやら、ひやひやしたりやらしたが、それはそれ、はかったように携帯は切れたのであった。熱心に動画撮影のセットをして演奏を聴きはじめた‥‥と思ったおじいさんは、開始5分ほどで寝入ってしまった。きっとその動画を家で観るんだよね、ちがう?自分が知らない別の世界があって、そこにはそれぞれの調和があるのだろう。

by enzian | 2017-12-10 11:05

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