やさしい心の持主

夜、とある人からメールをもらう。自宅に入ってきたコウモリを出そうと奮闘しているという。どうやったら捕まえられるか?なんて聞いている。生き物に詳しいと思われているのだ。けっきょく、朝まで一睡もせずに奮闘して、やっと捕まえることができたらしい。「ようやくコウモリを外へ逃がしてあげることができました‥‥虫とり網があればもっと早く逃がしてあげられたのに、と思います」。気味悪くて追い出そうとしていたのではなかったのか‥‥。吉野弘の「夕焼け」の一節が思い浮かんだ。

  やさしい心の持主は 
  いつでもどこでも
  われにもあらず受難者となる。
  何故って
  やさしい心の持主は
  他人のつらさを自分のつらさのように
  感じるから。

受難者の代わりになることはできないが、せめて、そのやさしさを伝えてあげよう。

by enzian | 2005-08-18 00:15 | ※彼方への私信 | Trackback | Comments(12)

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Commented by yachiem at 2005-08-18 00:59
朝まで・・・・。
言葉に出来ませんが、好きです、そういう人が。
「夕焼け」の一節を、ある人のことを思い浮かべながら、
何度も何度も読んだら、
涙が出てきました。
Commented by enzian at 2005-08-18 08:23
yachiemさん

朝までです。
この人、とてもいい人です。
こちらがはらはらするぐらい、いい人なのです。
この人や、吉野の詩に出てくる少女のような人はいるものですね。。。
Commented by shoko at 2005-08-18 20:21 x
これは、ある種の恋文でしょうか?
妬けますな(笑)
Commented by 毒きのこ at 2005-08-18 20:26 x
エピソードと詩のセレクト・・・ enzian さんのやさしい眼差しですね。

>しおらしい記事ばかり書いてしまうんです。

ごほんっ(咳払い)・・・それはじゃな、お主は恋をしておるのじゃぁ
                        (謎の国の長老より)




Commented by enzian at 2005-08-18 21:21
しょーこさん

>これは、ある種の恋文でしょうか?

いや~ん、わかる?‥‥なんでやねん!!\(*`∧´)/ ムッキー!!
Commented by enzian at 2005-08-18 21:26
毒きのこさん

>エピソードと詩のセレクト・・・ enzian さんのやさしい眼差しですね。

でへっ。

>ごほんっ(咳払い)・・・それはじゃな、お主は恋をしておるのじゃぁ

そなのれす。ぼくは真理に恋しているのでありまふ(キモッ)
Commented by maltsmam at 2005-08-18 21:33
おひさしぶりです。こうもり……。私も大好きです。
10年くらい前、夏休み子供相談室を聞いていたら、コウモリを【拾った】子供が何を食べさせたらいいのか聞いていました。
【ちなみに今はなにをあげているの?】の問いに、子供は【ポカリスエット】。
回答者の先生がとても慌てていたことを思い出しました。
Commented by enzian at 2005-08-18 21:48
maltsmamさん、おひさしぶりです。
コウモリ、小さくて、かわいいですね。
(沖縄のコウモリはでかいですけど‥‥)

>コウモリを【拾った】子供が何を食べさせたらいいのか聞いていました。

そうですねぇ、コウモリを拾っても、なにをあげたらいいのか、
ちょっと困ってしまいますね。
それにしても、ポカリスエットという発想はどこから出てきたのでしょう(^^)
Commented by straight-tree at 2005-08-19 19:55
こんばんは。
コウモリと朝まで格闘する。
まったく同じ経験が自分にもあります。
バッタとかカマキリもそう。
単にこわがりなだけかも。
コドモの頃は平気でも、オトナになって苦手になったことがあります。
虫もそうかも。
相手の存在を認めるようになったのでしょうか。

苦労したヒトは強くって、
強いヒトは優しいです。
それを態度や言葉に決してあらわさなくても、
優しい人っていますね。
強くなりたいです。
Commented by enzian at 2005-08-19 20:41
イトーさん

>コドモの頃は平気でも、オトナになって苦手になったことがあります。
虫もそうかも。

ぼくも同じです。
数年前に自分に向ってクワガタムシが飛んできたことがあって、
そのときに、一瞬、逃げてしまったんですね。これはショックだった。
かつては虫とり少年だったのに‥‥

>相手の存在を認めるようになったのでしょうか。

言われてみて、そうだ、とうなずきました。
相手のことを変に知ってしまったんでしょうね、深い。

>苦労したヒトは強くって、強いヒトは優しいです。

ぼくが記事に書いた人は、苦労に苦労を重ねてきた人です。
自分にはなんの落ち度もないのに苦労せざるをえなかった人ですが、
それでも、決して誰も恨まない人です。
少なくとも、恨み言は言わず、ぐっと涙をこらえているような人です。

>それを態度や言葉に決してあらわさなくても、
優しい人っていますね。
強くなりたいです。

そうですね、そう思います。
Commented by 座敷童 at 2005-08-19 23:52 x
本日、一週間ぶりに部屋に戻ってきたら、
ベランダに痩せこけたハトが閉じこめられていました。
(三日間ぐらい暴れていた様子‥‥)
鷲掴みにして隙間から放り投げました。
(逃げるというか、落ちてった)
度重なると、「逃がしてあげよう」→「でていってくれ」→「去ねやコラア」→「‥‥(事務的)」
となるのですが、美味しく頂かない分は優しい部類に入れて貰えるのでしょうか。

 偽ママ
 取り合えず、日帰りの出来る海岸線で、イチジク浣腸と肩を並べてみるの。
 そうすると次の日から記事が真っ黒になるわよ。
Commented by enzian at 2005-08-20 13:39
座敷童さま

ハト、命拾いだったね。
もう少し遅れていれば‥‥ってな感じだったのかな。

>「逃がしてあげよう」→「でていってくれ」→「去ねやコラア」→「‥‥(事務的)」

ゲラゲラ。
3段階目と4段階目がいい、特に4段階目が秀逸。

>美味しく頂かない分は優しい部類に入れて貰えるのでしょうか。

やさしい、やさしい!
それほど苦しめられても、まだ救出しているのだから。
そのやさしさを、いつかどこかでたたえてあげましょうて。
(そっとしておいて、って?あいあい)

>偽ママ

並べる、並べる!!

今日は夏祭りなのだ。
これから警備に行ってきま~す。

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