人間を信用しない目

人間を信用しない目に出会うときがある。じっと目を見つめ、話しかける。「ぼくの言ってること、わかる?」「(うなずきながら弱々しく)‥‥はい」。うなずくこと自体がウソである、と目が語っているのだ。人間を疑い、内心で嘲笑する。ウソの鎧(よろい)をまとい、もはや人間には何事も期待しはしないという決意に満ちた目。集中力を高め、その目の奥に、これまで起こった出来事の歴史を一瞬のうちに読み取ろうとする。もちろん、なにも見えない。それっきり会えなくなる人も、ある。

by enzian | 2005-09-30 08:35 | ※キャンパスで | Trackback | Comments(20)

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Commented by かっちん at 2005-09-30 16:50 x
むかしそのような目をしたこどもがたくさん収容されている施設を訪問したことがありました。
わたしに対して挑むような目つきをしたり荒々しい言葉を吐きかけてくるこどもはまだ将来に希望が持てるような気がしました。そんな彼らにはわたしは微笑みさえ返すことができます。ただ、enzianさんが書かれているような目を持ったこどもには、わたしはどう接したらいいのかわからずに途方にくれてしまいました。

>人間を疑い、内心で嘲笑する。ウソの鎧(よろい)をまとい、もはや人間には何事も期待しはしないという決意に満ちた目。

しかし、そんな「人間を信用しない目」をもったこどももまぎれもない人間です。いつどんなときであっても、自分自身をその「人間を信用しない目」で見続けることができるでしょうか。
Commented by enzian at 2005-09-30 21:00
かっちんさん

かっちんさんの言うとおり、怒りが外向的である場合は、対応はまだ簡単な場合が多いのですが、怒りを外に向けることさえを諦めてしまっている人。このような人は、とても難しいと思います。ほんとに、とても難しいとしか言いようがありません。

>しかし、そんな「人間を信用しない目」をもったこどももまぎれもない人間です。いつどんなときであっても、自分自身をその「人間を信用しない目」で見続けることができるでしょうか。

怒りが自分以外のものに向いている場合は、自分を肯定することも簡単なのでしょうが、怒りが外に向かないで内に向った場合、それは強力な自己否定となります。このようなことばしばしば起こることだと思います。
Commented at 2005-09-30 21:42
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by enzian at 2005-09-30 22:48
鍵コメさま

場違いなコメントで、さぞやお困りになったことでしょう。
読んでいただけたのなら、それで満足なのです。
Commented at 2005-09-30 23:13
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by enzian at 2005-10-01 00:17
鍵コメ2さま

そうですか。
よ~くわかりまったけ(秋ですから。。。)(^^)
Commented by gauche3 at 2005-10-01 13:38
人の心や価値観って、なんでこうも違うんだろうって思うときがあります。まぁ違うからまた良いんでしょうけど(^^ゞ

> もちろん、なにも見えない。
そうですよね・・想像したり共感的に理解しようって試みる事しか出来ない。でも、僕の中に芽生えるそんな気持ちは、その場で突付けられた責任から逃れようとする自己防衛みたいなモンなのかな・・って思ったり。いや、そんなことな~いっ!って熱く思ったり。
それっきり会えなくなるのは辛いですよね。僕の場合、自分の心はだんだんとそれを正当化して風化させてしまうんですが、奥深い場所でそれはやっぱり石灰のようにこびり付いて残っている気がします(^^ゞ
Commented at 2005-10-01 20:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 毒きのこ at 2005-10-01 20:38 x
 もしかして、簡単に信用しない傾向が高くなると、動物的感覚とかになっていくんでしょうかね。敵・味方とかを自己防衛をするために、とっさに判断したりとか。ある程度、他の人に”適度に信頼してますよ~”オーラを出した方が、真意はともかく社会生活は円滑に?いくかもしれないですけどね。信用しない目を出せる若者、(生まれたての子羊がぷるぷる震えてるような?)のそんなピュアな感覚は、ある意味羨ましくもありますが・・・毒にまみれて、”信用オーラの大安売り”をしているワタクシメなどは、反省。・・・であります。
Commented by enzian at 2005-10-02 07:42
猿夫さん、おはようございまふ。
レスが遅くなって、すいません。

>人の心や価値観って、なんでこうも違うんだろうって思うときがあります。まぁ違うからまた良いんでしょうけど(^^ゞ

同感。

>そうですよね・・想像したり共感的に理解しようって試みる事しか出来ない。でも、僕の中に芽生えるそんな気持ちは、その場で突付けられた責任から逃れようとする自己防衛みたいなモンなのかな・・って思ったり。いや、そんなことな~いっ!って熱く思ったり。

正直、そういう葛藤もあります。

>それっきり会えなくなるのは辛いですよね。

辛いです。

>僕の場合、自分の心はだんだんとそれを正当化して風化させてしまうんですが、奥深い場所でそれはやっぱり石灰のようにこびり付いて残っている気がします(^^ゞ

そうですね、ぼくにとっても、なにかが澱のように心に沈殿すると思います。
相手には会えない(会わない)事情があったとしてもね。
Commented by enzian at 2005-10-02 07:49
鍵コメ3さま

おはようございます。

難しいです。
厳密に言えば、「難しい」というのはすでにそれができた人の言葉ですので、
ぼくが「難しい」という言葉を本当に使えるのかどうか自信がない、
というのが正直なところです。
信じたり、信じなかったり、右へ左へ揺れ動いているのかもしれません。

>原因

自分には原因はないと思います。
相手にある、と断じたいです。

>‥‥
そうかもしれません。

お礼が遅くなりましたが、
本、おもしろく読ませてもらいました^∇^)
Commented by enzian at 2005-10-02 07:57
毒きのこさま

>もしかして、簡単に信用しない傾向が高くなると、動物的感覚とかになっていくんでしょうかね。敵・味方とかを自己防衛をするために、とっさに判断したりとか。

「化け猫」っていますよね。
猫が劫を経るとなるもの、妖怪です。

ちょっと誤解を招く可能性がありますが‥‥
特定の感情が強く増幅されと、最初は動物的になりますが、
後にそれが限界を超えると、妖怪的になります。

じっと目を見つめて、葛藤があるような感じがあれば動物的ですが、
まったく表情が変わらない、目が動かない程度までゆけば、妖怪的です。
ぼくが記事に書いたのは妖怪的な場合です。

動物的であればまだ容易なのですが、
妖怪的になると、非常に難しいのです。難しい。

>ある程度、他の人に”適度に信頼してますよ~”オーラを出した方が、真意はともかく社会生活は円滑に?いくかもしれないですけどね。

そうですね。

>信用しない目を出せる若者、(生まれたての子羊がぷるぷる震えてるような?)のそんなピュアな感覚は、ある意味羨ましくもありますが・。

ぷるぷるは、まだ動物的かな、と思っています。
Commented by 毒きのこ at 2005-10-02 14:52 x
>妖怪です。

♪おれたちゃ~妖怪人間 ・・・・はやく人間になりたあ~い ♯

PS・・・いろんな意味で大変なお仕事ですね。
    『ハイ!今月の、危険職種手当て・・・受け取って』
Commented by enzian at 2005-10-02 19:23
毒きのこさん

妖怪人間って今じゃとても放送できないでしょうね。

ぼくはってと~
火に飛び込もうとするチョウチョを指をくわえて見てるだけ。


Commented by runa at 2005-10-03 10:41 x
自分の非力さを確認しちゃいますね・・・

でも、閉じてる人(しかも半分妖怪?)には言葉も気持ちも届かない・・・
しょうがないのかなぁ( -.-)
Commented by enzian at 2005-10-03 21:09
runaさん

>自分の非力さを確認しちゃいますね・・・

します。

>でも、閉じてる人(しかも半分妖怪?)には言葉も気持ちも届かない・・・
しょうがないのかなぁ( -.-)

届かないのでしょうかね~
なんかいい方法ないですかね。。。
Commented by watasi05 at 2005-10-04 14:22
書き出しから 書き終わりまで   哀しく それでいて 胸にコツンと来る文でした。

眼は こころを語ります。

ここにくると たくさんものを思います。  
Commented by enzian at 2005-10-05 20:43
watasi05さん

>書き出しから 書き終わりまで   哀しく それでいて 胸にコツンと来る文でした。

ありがとう。

>眼は こころを語ります。

語りますね。

>ここにくると たくさんものを思います。

願ったり叶ったりです^^v 
Commented by straight-tree at 2005-11-04 14:03
ご無沙汰です。
人生7度目くらいの引っ越しを明日にひかえた浮浪者イトーです。

春の夢を失ってここ数ヶ月、目が完全に死んでます。
自分が良くない目になっているなあと自分でずーっと把握しているんですよね。
それが不満で不安でたまらなくなります。
悪循環から抜けられなくなります。
enzianさんは以前から指摘してくれてましたけど、
私は異常に自分の内側を責める癖がどうもあるみたいです。

ニンゲン、素直にしていればいいことがあるもんですよね。
充実感を取り戻したいなあ。
落書きのようなコメントですいません。
久々に拝読してやはり非凡な視点と言葉の使い方に圧倒されました。
負けじと新天地で復活したいものです。
Commented by enzian at 2005-11-04 20:41
イトーさん

ごぶさたですが、
ぼくはイトーさんの動向をキャッチしてますよ(^^)

どうですか?土地でずっと住み続けている人のすごさがわかりましたか?
ちなみに、ぼく自身、土地を捨てた人間ですから、
そのすごさはわからないのです(^^;

>春の夢を失ってここ数ヶ月、目が完全に死んでます。

しんどそうですね。
生活が変わってから、特にそのようですね。
これまでの生活の反省会、さんざやってください。
(やるな、って言っても、するんでしょ?(^^)
それから、次ですね。

>ニンゲン、素直にしていればいいことがあるもんですよね。

あるでしょう。
良いことと悪いことの繰り返しが
ニンゲンの年輪を作るのでしょうから(やや意味不明^^)

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