源流からの距離

通勤電車には奈良やら京都やらのガイド本を広げた人たちがたくさんいて、平日より混み合っているくらいだ。三連休のあいだに京都と奈良を楽しむのだろう、いいなぁ。ぼくは京都と奈良の境に住んでいて、京都にも奈良にも親しみをもっているけど、京都と奈良のどちらが好きか、答えよ!と凄まれれば、きっと「京都」と答える。そう答えるだろうけど、その理由を説明するのは、むずかしい。たぶん、いくつか理由がある。

1.京都の方が(ここでぼくが言う「京都」とは京都市、「奈良」とは奈良市ぐらいの意味)山が迫ってきていて落ち着くから。狭~い隅っこが好きなぼくにとっては、奈良(「均す」に由来するという説もあるとかないとか)は、だだっぴろ過ぎて、隠れ場所のない広場に投げ出された小動物よろしく落ち着かないのだ。

2.京都の方がしっとりしている。奈良はかさかさしている気がする。京都は地下水の貯水量が多いらしいが、鴨川や高野川や桂川が流れる京都に対し、奈良には大きな川がないことも原因なのだろう。豆腐と生命には水が必要なのどす。

1と2だけが理由だと思っていたのだけど、今日、もうひとつあるらしいことに気づいた。

3.京都は、中心に鴨川(賀茂川)が流れているから。川には上流と下流があるが、これと比較することによって自分の立ち位置がわかる、ということが安心感を与えるらしい。ぼくはどうも、源流からの距離が気になるタイプのようなのだ。

by enzian | 2006-11-04 00:03 | ※通勤途中 | Trackback | Comments(3)

トラックバックURL : http://enzian.exblog.jp/tb/5979996
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by supica-hosi at 2006-12-24 11:41
京都の美しいところはたくさんありますが
どんなに四条大橋界隈にネオンが燈ろうが
ふっと見上げた先の比叡山や愛宕山やらが
ほどよい距離でにこにこされていますのが
この胸をほぉっとさせてくれます。

京都の方は川には思いが深いようですね。
賀茂川と鴨川の区別をきちんとされます。

それだけではない、胸が落ち着くのはなにやろか・・と
ふと・・おもうのどすなぁ・・。?
好きなものがいっぱいありますけど
それじゃないなんかこう・・もっと別の・・と
思いながら、あなたがお書きになられた
この記事にふと目がとまりましたん。
Commented by supica-hosi at 2006-12-24 11:41
つづき
いつか京都への思いのたけ?を文章にしたい
思うてます。
そやけどこの記事
ええタイトルどすなぁ・・しみじみ。

脈絡なく★めりーくりすます★
甘いもんの食べすぎは注意どす。
散髪ははよういきなはれ。







Commented by enzian at 2006-12-24 23:41
スピカさん

>京都の方は川には思いが深いようですね。
賀茂川と鴨川の区別をきちんとされます。

加茂川と鴨川は区別したいですね。
鴨川はカップルたちのもので、加茂川はぼくのもの。^^

>いつか京都への思いのたけ?を文章にしたい
思うてます。

楽しみにしています。

>そやけどこの記事
ええタイトルどすなぁ・・しみじみ。

この記事を発掘してくださってありがとう。
個人的には、これはぼくの特質を反映した記事だと思っています。
「サワガニとモクズガニ」という記事と共鳴するものをもっています。

<< 「送ったのは能面」 残る10センチ >>