ジャポニカ学習帳

小学生のころ、大きな台風がやってくると聞くと、どきどきしたものだ。いっせいに雨戸を閉じたり、屋根瓦を点検したりする人たちを見て、なにやら頼もしいような感じがした。台風という非日常に胸をときめかしていたのかなぁと思っていたが、日頃はいがみ合ってどちらに向かっているかわからないバラバラの人たちがとつじょとして一つの方向に向けて力を合わせるということに、わずかな可能性を見ようとしていたのかもしれない。

あるブロガーさんが、街角を救急車が通り抜ける際に他の車たちが通行に協力する姿を見るのが好きだと書いていて、ぼくはそのセンスに共感したのだけど、そこには、台風の際のどきどき感と似たようなものが含まれている気もする。そういうタイプの美しさはたぶん崇高な種類の美に近いものなのだろうけど、ときには危険な美しさでもあることに注意しなければならない、とジャポニカ学習帳には書いておこう。7月14日、雨。

by enzian | 2007-07-14 10:06 | ※その他

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