見送るということ

b0037269_15391820.jpgホームには雨上がりの冷たい風が吹いていた。ぼくらを乗せた電車が発車するまでの何分間か、その人はドアの外で待っていた。やがてドアが閉まる。その人は手を振る。電車が動き出し、正面の窓から見えなくなるまで、ずっと手を振り続けていた。

思うに、見送るとは、相手の背中がすっかり見えなくなるまで目をそらさず、その行く先に幸あれかしと願うことなのではないか。ときどき、そのようなことを考えさせてくれる人に逢うことがあるが、これはきっと幸せなことなのだ。

席に腰を下ろし、一息つく。動き出した列車の連結部分のドアはすべて開いている。もうぼくらの車両はホームから離れているが、まさか‥‥いや、もしやと思って、連結部分を越して、一つ後方の車両の窓越しにちらりとホームを見た。!! すでに小さくなってしまったその人は、相変わらずこちらに向かって手を振っていた。

最寄りの駅に着き、今度はぼくが見送る段になった。ドアが閉まり、4回だけ手を振る。もう少し振ろうかと思ったが、照れくさくなって、そそくさと改札へ急いだ。

by enzian | 2007-11-24 15:28 | ※街を歩く | Trackback | Comments(40)

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Commented by kaori_yoshihara at 2007-11-24 16:53
>最寄りの駅に着き、今度はぼくが見送る段になった。ドアが閉まり、4回だけ手を振る。もう少し振ろうかと思ったが、照れくさくなって、そそくさと改札へ急いだ。

んも~、照れ屋さんなんだからっ(*´∀`*)ノ☆
(なんなんでしょう…このノリは…)


熱がでたんですってねぇ、大丈夫ですか?
冬だから、熱が出たらあったかくなっていい~。
なんてことはないですよね\(-_- ビシッ

できるだけ暖かくして、ちょびちょび水分とって、病気を治すのは免疫に任せて
できるだけ眠るといいですよ。ちゃんと治してください。
お大事に~^^
Commented by bucmacoto at 2007-11-24 20:55
子供の頃に、伯父・従兄妹の家に遊びに行くと、必ず見えなくなるまでずっと手を振って見送ってもらいました。
ばいばい って、ずうっと。
だから車のリアウインドウに貼りつくようにしてこちらも手を振り続けていましたね。
姿が小さくなっても、車がかどを曲がって見えなくなって終うまで。
Commented by 毒きのこ at 2007-11-24 21:20 x
気をつけてね・・・

うん・・・

またね

あぁ・・・



別離を惜しむ見送る彼と見送られる彼女がいますわぁ~(><)。。
きゃぁ~☆ポッ☆

見送ることの「切なさ度」は
再び逢えるかどうかの
「確実度」にも影響を及ぼしますわ~

・・ちなみに、カラオケの十八番は
イルカの「なごり雪」^^
Commented by tama_ma_ma at 2007-11-24 22:22
母と一緒に里帰りするとその帰りはいつも
祖母が手を振って見送ってくれました。
見えなくなるまでずっと振り続けていることにある日気付いて
それからは必ず何度も何度も振り返って手を振り返しました。
祖母の家は坂の一番上にあって、
その坂道をだらだらと下り切るまでずっと・・

懐かしい情景を思い出しました。
enzianさんのおかげです。ありがとう^^
Commented by 座敷童 at 2007-11-25 00:09 x
電車って加速時間が短いですよね!
(里には電車通ってないです、バスは日に4本です、バス停まで20分です)
私のとこは、手をふるんじゃなくて深々とお辞儀してました。
バスに乗った方もお辞儀しっぱなしです。村落の外れのカーブまで、
ずっと頭を垂れるのです。
なので、新幹線ホームで、手をふりながら300系と
併走し始めた子供を見たときは、肝を冷やしました。

・・・ちなみに十八番はオフコースの「さよなら」
Commented at 2007-11-25 00:45
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hiruu at 2007-11-25 00:54
90歳になる叔父がいるんですよね。2年程前までは、よく私の母のところへ遊びに来てました。帰るときはいつも私が駅まで送って行くのですが、地下鉄の階段を降りるぎりぎりまで何度も振り返って手を振ってくれるんです。
足腰の丈夫な叔父なんですが、改札のこちら側で見ている私はひっくり返らないかとひやひやしながら、同時に叔父の姿を見るのはこれが最期かもしれない、といつも思っていました。
叔父はまだ生きていますが、もう遊びに来ることはなく、淋しいです。ぐずぐず(;;)
Commented by enzian at 2007-11-25 10:47
かおりさん

>んも~、照れ屋さんなんだからっ(*´∀`*)ノ☆

きゃ~照れ屋さんなのでっす。(*´ω`*)
(ふだんからこういうノリです。救いようがありません。)

>熱がでたんですってねぇ、大丈夫ですか?
冬だから、熱が出たらあったかくなっていい~。
なんてことはないですよね\(-_- ビシッ

きゃ~あたたかくていい感じですよ~

>できるだけ暖かくして、ちょびちょび水分とって、
病気を治すのは免疫に任せて
できるだけ眠るといいですよ。ちゃんと治してください。

(`_´)ゞ了解!
ありがとう。
大人しく寝てます。
Commented by enzian at 2007-11-25 10:50
bucmacotoさん

>だから車のリアウインドウに貼りつくようにしてこちらも手を振り続けていましたね。
姿が小さくなっても、車がかどを曲がって見えなくなって終うまで。

そう言われてみれば、
ぼくにもそういう思い出があります。
リアウィンドウにはりつくようにして‥‥という思い出が。
でも、そこそこ歳をとるとそういうことも照れくさくてできなくなりますね。
ちょっと寂しくもあります。
Commented by enzian at 2007-11-25 10:54
毒きのこさん

>別離を惜しむ見送る彼と見送られる彼女がいますわぁ~(><)。。
きゃぁ~☆ポッ☆

あっ暴走してるな。
妄想の世界へ入ってはいけません。^^

>見送ることの「切なさ度」は
再び逢えるかどうかの
「確実度」にも影響を及ぼしますわ~

そうですね。
それは見失ってはいけない視点です。

>・・ちなみに、カラオケの十八番は
イルカの「なごり雪」^^

><
Commented by enzian at 2007-11-25 11:03
玉虫さん

>祖母の家は坂の一番上にあって、
その坂道をだらだらと下り切るまでずっと・・

その情景が頭に思い浮かびました。

>見えなくなるまでずっと振り続けていることにある日気付いて
それからは必ず何度も何度も振り返って手を振り返しました。

他の方が鍵コメントで、
見送るというのは愛情を無言で表す方法だと思う、
と書いておられるのですが、
まさしく、愛情を表す方法ですね。

きっと、お祖母さんは、自分が手を振っていることを
孫が気づこうと気づくまいと、
手を振ることをおやめにはならなかったでしょうから。

それにしても、玉虫さんがそれに気づかれたのは僥倖でしたね。
あるいは、玉虫さんにそれを気づく能力があったから気づけた、
と言うべきかもしれません。
Commented by enzian at 2007-11-25 11:14
座敷童さま

>私のとこは、手をふるんじゃなくて深々とお辞儀してました。
バスに乗った方もお辞儀しっぱなしです。村落の外れのカーブまで、
ずっと頭を垂れるのです。

おお、ええ光景ですなあ。
きっと手をふるなんていうのはちゃらちゃらしてあかんかったんやろね。
(別れに手を振る、ってのはいつ、どこではじまったんだろうね。)

>なので、新幹線ホームで、手をふりながら300系と
併走し始めた子供を見たときは、肝を冷やしました。

あんまり加速がいいのも、考えもんだね。

>・・・ちなみに十八番はオフコースの「さよなら」

どうしても十八番を書かせる気なのね。
じゃ、十八番は大沢誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」だとでも言っておこう。
(古すぎるぞ、どんどんぱふぱふ。)
Commented by enzian at 2007-11-25 11:27
鍵コメさん

自分は照れ屋ですから(高倉健の声で)‥‥ \(-_- ビシッ

おっしゃるように、見送るは愛情表現ですね。
無言の愛情表現。
だからこそ、鍵コメさんのおっしゃるように、
自分がしてもらったことを、
他の人にもしたくなるようなことなのでしょう。

自分を見てくれているという実感、
これを感じることは、胸いっぱいの感じですよね。
なんと表現していいのかぼくもわからないけど、
それをみんなが知っていればいいですね。

かみしめるのもまた、なかなかおつなもので。(^0^)v
Commented by enzian at 2007-11-25 11:33
ひるさん

>同時に叔父の姿を見るのはこれが最期かもしれない、といつも思っていました。
叔父はまだ生きていますが、もう遊びに来ることはなく、淋しいです。ぐずぐず(;;)

祖母の晩年のことを思いだしました。
これが最後かもしれない、ということで
いつも冷や冷やしていました。

ひるさん、今度はこちらから行っちゃいましょう。(^0^)/
お母さんの思い出話といっしょに。
きっと叔父さんもお喜びになることでしょう。
(遊びに来てくれる、というのとは意味が違うでしょうが。。。)
Commented by lotus at 2007-11-25 15:03 x
enzianさん もう大丈夫なのですか?
あんまりはしゃいでいると、ぶり返しますよ~^^お大事に。

ずーっと見送られるのが苦手なので、自分で見送るときはほどほどにしますが、
これって、薄情なのかしら・・・(^0^)/~~
Commented by 毒きのこ at 2007-11-25 21:00 x
横レス失礼しますm(__)m

>「そして僕は途方に暮れる」

隠れ名曲ですね!
もぬけの殻で立ち尽くしてあっけにとられている図(><)
小学生の頃の課題曲でした
当時は詩をまだ深く理解出来ず・・
主人公にさほど共感もできませんでした
でも何故か主人公が気の毒に思えほっとけなくて
励ましの気持ちを鍵盤に込めたのを覚えてます(ーー;)

enzianさんの熱唱を裏紅白番組で聞いてみたいわ~^^
Commented by enzian at 2007-11-25 23:02
lotusさん

>大丈夫なのですか?

はっきりだめです。^^

>ずーっと見送られるのが苦手なので、自分で見送るときはほどほどにしますが、
これって、薄情なのかしら・・・(^0^)/~~

いえいえ。
相手に気をつかわせないようにあっさり目にする人もいると思います。
そういうのもやさしさだと思います。
そういうのも書こうかな~っと思ってたんですよ。
Commented by enzian at 2007-11-25 23:04
毒きのこさん

>隠れ名曲ですね!

名曲です。

>もぬけの殻で立ち尽くしてあっけにとられている図(><)

ばいば~いという情景ではないですよね。

>enzianさんの熱唱を裏紅白番組で聞いてみたいわ~^^

関西のごく一部の地域では、
ケーブルテレビで流れております。
お見逃しなく!^^

Commented at 2007-11-27 04:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-11-29 21:01
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Commented by enzian at 2007-12-01 13:24
鍵コメ2さま

たしかに、別れの挨拶は誰とでも同じとはいかないですね。
相手によって挨拶の手を振る回数も違いますし、
挨拶の仕方自体が変わってしまいます。

>家族に対しては素直‥‥

ちなみに、ぼくは家族に対しても素直じゃない気がします。^^;

あれが最後になるとは思わなかった‥‥
というのがあるとドラマチックになってしまうのはそうだと思います。
同じ後悔なんてしたくないですもんね。

>それでも、どちらからも同じ愛情を感じるんですよね。

ええ、わかりますとも、わかりますとも。^^

ありがとうございます。
ぼくの風邪はもうほぼ大丈夫です。
この土日は少し余裕がありますので、
そちらからのまぶしい記事を拝見したいと思います。
Commented by enzian at 2007-12-01 13:40
鍵コメ3さん

>‥‥もあったのだろうと‥‥

どちらもあったのだろうと思います。^^
「あり」だと思います。
また、おそらく、表現を変えた方がいい、という場合もあるのでしょうね。

>接客業

そうですか。わかる気がします。
ぼくの仕事も人と接する仕事ですので、
相手の考えをついつい深読みしすぎて、
大きなお世話かな‥‥と思って、
却って大切なことをしないで済ましてしまうことがあります。
総じてぼくは冷酷人間だと学生に評されています。^^;

>事の最後の大切な礼

そうですね。
他の方も書いておられますが、
ひょっとすると、それは、今後一切、たとえいかに願おうと会えはしない
というとてつもない瞬間かもしれないのですから。
Commented at 2007-12-01 21:08
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Commented by enzian at 2007-12-02 23:20
鍵コメ4さん

こんばんは。
風邪はもう大丈夫ですよ~ありがとうございまふ。

おっ、先生、そうなんですか。どうなんだろう。
けっこうお歳の方でも、手を振ったらいいとぼくは思うのだけど。

ぼくは2年くらい前から学生に手を振るようになったのだけど、
手を振り返してもらうのがいい感じがする。
会釈をしてから、手を振る、というかたちにしたらいいんじゃないかな。^^

不思議な心持ちがする時間ですね。
特別な時間だからこそ、
いい歳のおじさんでも一瞬だけ子どもみたいになれるのかもしれませんよ。
Commented at 2007-12-05 00:35
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 毒きのこ at 2007-12-06 00:40 x
>見送るとは、・・・


その先を
この目で見届けられない
誰かのことを
祈り願う
ある種のスタイル

手を振る
頭を下げる
こころの中で手を振り
ただ黙って眼差しを注ぐ

優しさに満ちた見送りを
感じることができた背中は
安心してその先に進むことができる

見送るとは
見送られる者のためにも
とても大切な瞬間


・・・なんちって(^^ゞてへっ!
木枯らし吹く、六本木の某所をぶらりしてたら
そんなことが脳裏に浮かびましたとさ^^
師走ですね~
enzianさんも走ってる~!?
Commented by enzian at 2007-12-08 21:07
鍵コメ5さん

ありがとうです。
おもしろそうな展示ですね。
そのギャラリーはとても興味深い展示をしますね。
それと、その大学の取り組みが、とても素敵だと思いましたよ。
Commented by enzian at 2007-12-08 21:15
毒きのこさん

おっ、珍しく詩のようなスタイル♪
うなずいて読みましたよ。
同感なり。

六本木、自慢じゃないが、
行ったことなし!

ぼくはそこそこ忙しくて記事は書けないのですが、
秋冬には過労死するんじゃないか?と春先に予測していたよりは
ましのようです。

もう少しすれば、わずかな余裕ができると思います。

Commented at 2007-12-14 21:16
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by enzian at 2007-12-16 13:21
鍵コメ6さん

ありがとうです。
もちろん、このモグラ叩き地獄から抜け出したら、
遊びに行くのです。><
Commented by tama_ma_ma at 2007-12-16 22:08
この土日~ってとこに棒線がーー(=^・^=)♪
enzian って楽しい方なのですね!!
お坊さまも走るという12月
書けないのはお忙しいからでしょか???
あるいは書けないものは書けない!の類かしらん??
書いてくださいませ~~~と懇願したいところではございますが
ぐぐっと我慢して今夜はお休みなさいませ☆彡
Commented at 2007-12-18 00:55
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by enzian at 2007-12-21 23:06
玉虫さん

返事が遅くなりました。

>この土日~ってとこに棒線がーー(=^・^=)♪
enzian って楽しい方なのですね!!

まぁあんまり楽しくない気分で棒線をひいたのですけどね。(^^ヾ

>お坊さまも走るという12月
書けないのはお忙しいからでしょか???
あるいは書けないものは書けない!の類かしらん??

忙しかったのです。
でも、復帰いたしました!!
Commented by enzian at 2007-12-21 23:08
鍵コメ7さん

こんばんは。
コメントは拝見していました。
とてもいいコメントだなぁと感心していたのです。
でもすぐにレスできずにいました。

ありがとう。
拝見しました。
一度、生で見てみたいものですね、あれ。^^
Commented by mintogreen at 2007-12-22 00:22
イヤッホー♪  \ ^^ /
Commented by enzian at 2007-12-22 00:32
mintogreenさん

ごぶさたしてます~
やっと復帰なのどす~
記事、なにから書こうかな。。。^^
Commented by yuta at 2007-12-22 00:52 x
enzianさん,こんばんわ。
顔文字の数が妙に気になり,増えてるかな・・ふふ,と期待してきてみたら,がっかり。
一個もなくなってる・・・・。
増え方に法則ってあるのかと,思って,結構,楽しみにしてました。
もちろん記事も,楽しみにしております。
では,では。
Commented by tama_ma_ma at 2007-12-22 18:21
>enzian って楽しい方なのですね!!

敬称が落ちてる。。。。。( ̄。 ̄;) 
失礼を致しました<(_ _*)>
記事楽しみにお待ち申しております。
おちゃめなenzianさまへ☆。.:*:・'゜
Commented by enzian at 2007-12-23 00:01
yutaさん

こんばんは。
顔文字は消したしまったのです、残念でした。(^^)

>増え方に法則ってあるのかと,思って

^▽^)

ありがとうございます。
記事、書こうと思ってます。
Commented by enzian at 2007-12-23 00:03
玉虫さん

>敬称が落ちてる。。。。。

あっ、気づいてませんでした。
しっかり補って読んでいたような‥‥(^^ヾ

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