羞恥心

帰りの電車で、ものすごい勢いではなをかむ女性を見かける。ちょっとした怪獣の鳴き声のようだった。車両中に響き渡る音だったので、何事かと驚いものだ。どうも中国人女性らしかったが、ヨーロッパ人もブーブーいわしてはなをかむから、恥ずかしがるのは日本人ぐらいなのかもしれない。

そう言えば、小学校くらいの頃、風邪ではなが止まらないときでも、かむのが恥ずかしかったことを思い出した。中学生になって、授業中に平気で勢いよくはなをかむ同級生を発見したときは、こいつは大人物なのか、それとも純粋なバカなのか、おおいに悩んだものだ。多分、バカだったのだろう。

「口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚す」とイエスは言ったが、鼻から出る鼻水が特別に不潔なものだとは思えない(もちろん、イエスの言う「汚す」の意味は倫理的な意味だけど)。鼻水に限らず、自分の体から分泌されるものを隠そうとする人間の心理とは何なのだろう? 己が体から、到底、己が分身とは思えないものが排出されることを許せないナルシシスティックな心理からなのだろうか。そんな心理がなければ、人間生活、ずいぶん楽になったろうに‥‥

by enzian | 2004-11-02 23:27 | ※通勤途中 | Trackback | Comments(0)

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