畏るべき人

久しぶりに恩師から電話がある。声の張りがなくなっていて、さすがに歳をとられたかとひやりとするが、話し続ければ、相変わらずの頭のキレにほっとする。大学のことを心配しておられる。大学を心配していらっしゃるあいだは、まぁ大丈夫だろう。話し終えて受話器を置くとき、いつもは姿勢の悪い背がすっきり伸びていることに気づく。ある人が言った言葉を思い出した。「畏れる人がいるのは、いいことです」。思えばぼくは、そう言ってくれた人の考え方をほとんどすべて否定したのだけど、その言葉だけは、深くうなずいたのだった。

by enzian | 2008-03-07 23:53 | ※その他 | Trackback | Comments(0)

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