春の夕

b0037269_19481336.jpg人心地ついて周りを見回してみたら、もう学生たちは卒業していた。構内はひっそりとしている。

8年生、7年生、6年生‥‥。卒業させるべきかどうか、いっそ、卒業させない方が学生にとってはいいのかもしれない、と悩んだ。学生の幸せではなく、学生を卒業させた自分の満足感を望んでいるのではないか、と思ったこともあった。

けっきょく、卒業させるためのあらゆる手段をとった。結果、16人全員卒業。一言の挨拶もなく去っていった者もいるが、それはそれで謙虚に受け止めねばならない。挨拶さえしない、というのが、ぼくがこれまでやってきたことに対する彼らの “総評価” なのだから。

人が自分から離れゆくために全力を尽くす仕事を味わい深いと思う春の夕。

by enzian | 2008-03-22 18:15 | ※キャンパスで | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : http://enzian.exblog.jp/tb/8216566
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。

<< 自分でよかった。 自己同一性 >>