どうにかならんか、あのNHKの関西弁

基本的にはドラマは見ないようにしている。見たら見たでおもしろいことは知っているが、根が熱中する性質なので、癖にならないよう、なるべく見ないようにしている。ただ、同じドラマでも、NHKのドラマを見ない理由はちょっと違う。聞くに堪えないから見ないのだ。

先日も「わかば」の一場面をちょっとだけ見てしまって、案の定、すかさず胸が悪くなった。「わかば」の舞台は関西らしい。そうなのである。あの関西弁が耳障りなのだ(ここでは「関西弁」なんていうものはない、とかいう議論はしない)。あのナチュラルな関西弁からは隔絶した、異様なデフォルメの効いたイントネーション(もし、このへんてこりんなイントネーションが知りたかったら、とあるNHKのアナウンサーで、なぜか関西弁を売りにしている珍しい人がいるから、その人のイントネーションを聞けばよいと思う。この人は関西ローカルしか出ないかな。調べたわけではないが、この人はきっと関西人ではない)。それに加えて、関西人のキャラクターに対するステレオタイプ。関西人と言えば、おしとやかなようでいて芯の通っている舞妓のような人(柔らかい物言いで他人の心を門前払いにする。一見さんお断り、ですな)か、それとも逆に他人の心に土足で上がりこんでくるような下品な人間かのどちらかだという発想の貧困さ(京都人と大阪人のイメージなんだろうな)。これって、一昔前のヨーロッパ映画に出てくるような、富士山芸者かメガネをかけた出っ歯のサラリーマンかのどちらかという日本人のキャラクター描写と、発想の貧困さという意味では大して変わらないんじゃない?

そして不思議なことは、NHKのドラマには純粋な関西人も出演しているわけだが、どういうわけか、そういう人たちも決まって普段とは違った奇妙な関西弁を話す。これはどうも、NHKには関西弁の指導者というのがいて、関西圏以外の人間のみならず純粋な関西人にも “NHK風関西弁” を指導しているとしか思えないのだ。「君、君、そういう関西人風の関西弁で話してもらっちゃ困るよ!もっと、全国の人にそれっぽく聞こえる関西弁で話してくれなくっちゃ!」なんて指導を関西人にしてるに違いないのだ。舞台芸術というのは多かれ少なかれデフォルメが入るものだろうけど、度が過ぎると聞くに堪えない。だから、見ない。

by enzian | 2004-11-06 21:28 | ※テレビ・新聞より | Trackback | Comments(3)

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Commented by polarys at 2004-11-08 04:02
どうも、はじめまして。あまりに共感できるがゆえに、コメントを残したくなりました。
僕も、非関西人の関西弁も気持ち悪いですが、関西出身の人があり得ない関西弁を使うのに辟易としていました。
やたらと連発される「おおきに」、「わてらやあらしまへんで」という今まで一度も使ったことのない言葉の数々。
>舞台芸術というのは多かれ少なかれデフォルメが入るものだろうけど
おっしゃる通りなんですけど、デフォルメってデフォルメが意図した通り機能しない限りはデフォルメとは言えないですもんねぇ。
ステレオタイプをさらに強化するだけの虚構の関西弁で、何をしようとしているんでしょうか、NHKは。
Commented by enzian at 2004-11-08 18:21
コメントありがとうございます。
>デフォルメってデフォルメが意図した通り機能しない限りはデフォルメとは言えないですもんねぇ。
そうですね。意図通り機能しないデフォルメは醜悪ということになるのでしょうか?
それと、話は変わりますが、何を隠そう、「コメント」というものをいただいたのはpolarysさんが初めてなんですよね。ちょっと感動しました。コメント欄を作ることにします。初めてゆえに、返信の作法を知りません。間違っていたら、お許しをば。

Commented by polarys at 2004-11-13 03:45
レス遅れてすいません。

>「コメント」というものをいただいたのはpolarysさんが初めてなんですよね。

そうなんですか?すいません、オレなんかが初めてで。

意図しない通り機能しないというより、何を意図しているのかわからない、と言ったほうが正しかったっすね。どっちにしても醜悪です。

ブログってつながるのが楽しくもあり、恐くもあるものですよね。

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