網棚を使いこなすプロのサラリーマン

電車に乗っていていつも感心するのは、網棚を使いこなせる人だ。サラリーマンのなかには、それほど大きなカバンでもないのに、電車に乗った途端にボーンと網棚に載せてしまって、そのまま座席に座って、あまつさえグーグー寝てしまう人がいる。どうするのだ、どうするのだ、とハラハラしながら見ていると、目的駅に着くとしっかり起きて、しかも忘れることなくちゃんとカバンを降ろして下車して行く。なるほど、プロのサラリーマン(変だね、この言葉)の所業だと感心してしまう。当たり前ではないか!と言われてしまいそうだが、一つのことに集中してしまうと他のことがまったく無いに等しくなってしまう、と言うと響きがよいが、もっと簡単に言うと間抜け野郎のぼくにとっては、多分、二三回生まれ変わってもできそうにない高等な芸当なのだ。

自慢ではないが、ぼくであれば、例えばいったん本を読むのに集中し始めてしまうと、しっかり目を覚ましていても余裕シャクシャクで駅を乗り過ごすだろうし、網棚どころか、自分の座っているシートの隣にカバンを置いていても、10回試みれば8回ないし9回は置き忘れて電車を降りるぐらいの自信がある。もちろん、そんなことになっては困るというので、必ずカバンには長いベルトがついたものを選ぶようにして、座っているときはできれば首からかけるか、そうでなくても常に膝の上に置くようにしている。長い傘は確実に忘れるので、折りたたみのコンパクトなものをこまめにカバンに入れるようにしている。それでも、これまで何度、忘れ物センターのお世話になったことか‥‥。渡る世間に鬼は無いようで、必ずどこぞのやさしき心根の持ち主が届けていてくれるのであったが。日頃の行いがよいからに違いない。

蛇足。ぼくのパソコンでは、「あみだなの」が「網棚の」ではなく、「阿弥陀なの」に変換されることを発見した。

by enzian | 2004-11-10 20:29 | ※通勤途中 | Trackback | Comments(0)

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