2005年 12月 12日 ( 1 )

説得力、三割引き

ある人と、ちょっと深刻な問題について意見を交わした。深刻な話題だったのにいまひとつ集中できなかった。熱弁をふるうその人の鼻から鼻毛が一本、ビョーンと出ていたからだ。

ヒロヒロ~と気持ちよさげに鼻息サーフィンを楽しむそやつ(鼻毛)をチラチラ見ながら、「もう、どんなに熱心に話しても、この人の説得力は三割引きだな。相手が相手なら、百年の恋も冷めるだろう‥‥。生えている箇所がもう5ミリ下なら、単なる剃り残しのヒゲで済むし、眼球や唇なら、『いったいぜんたい、その毛はどうしたんですか?』などと心配して、はっきり “異変” を知らせられるのに、鼻ヒロヒロってやつは、とにかく異変を知らせることをかたくなに拒否して、しかもひたすらマヌケであり続けるという、所有者にとってはまことに過酷な運命を強いるものなのだな。それにしても、鼻の穴からはみ出した毛だけが、なぜそんなにもマヌケに見えるのだろうか?」そんなこんなをあれこれ考えていたら、深刻な説明はもうほとんど終わっていたのだった。

by enzian | 2005-12-12 21:58 | ※その他 | Trackback | Comments(22)