カテゴリ:※通勤途中( 48 )
※通勤途中

落とし物

駅に電車が着いて、ホームに降りた。開いたドアに近いホームの上に財布が落ちていた。ぼくが見つけたのと同時に車掌が見つけ、彼が拾うに任せた。てっきり車掌は「どなたか財布を落とした方はおられませんか」...

2011年 03月 26日

※通勤途中

輪ゴム

電車のなかで隣に座っていたおばあさんが腕に輪ゴムを巻いていた。あぁこういうことをするひとがやはりいるのだと思った。いつも祖母が腕に輪ゴムを一本巻いていたからだ。その当時から輪ゴムを巻く理由はわか...

2010年 08月 03日

※通勤途中

ミミズの謎

自宅から最寄りのバス停までの道には、ときどきミミズが大量にはい出してきていて、ひからびたり、小さな蟻たちから攻撃を受けてのたうち回ったりしている。こういう風にミミズがはい出してくるのは雨が降って...

2010年 07月 24日

※通勤途中

電車から呼ぶ声

「○○(ぼくの名前)さん」。地下鉄のホームを歩いていたら、逆方向へ行く電車から呼ぶ声が聞こえた。同じ学科ではないが、ゆえあって何年かいっしょに仕事をさせてもらっているひとだった。そのひとが笑って...

2010年 06月 07日

※通勤途中

へんてこりん

電車のなか、大学生らしい女性たちが大きな声で話している。「あの先生も変人」。2人の人物の変人度を比較しているらしい。「でも、○○先生より、哲学者の方がイヤだよ」。○○先生は彼女らの学科の先生のよ...

2009年 09月 02日

※通勤途中

取り憑かれたように草むしりをする人

最寄りのバス停の標識は、地区の周回道路を挟んで東西、二箇所に立っている。二箇所に止まるバスはそれぞれ系統がちがうが、どちらもたいして変わらない所要時間で最寄りの駅に着くので、その日の気分で使いわ...

2009年 08月 20日

※通勤途中

白い犬

バス停に立っていると、初老の男性に連れられた白い犬が前を横切っていく。鼻先が地面についてしまうのではないかとハラハラするほど犬の首はうなだれていて、いつ倒れるとも知れないような足どりでよたよた歩...

2009年 06月 05日

※通勤途中

「ただいま!」

家路を急ぐぼくの前には中学生とおぼしき女の子が歩いていて、ぼくよりも一足先に家に着いた。玄関のドアを開けて彼女は叫ぶ。「ただいま!」。中からお母さんらしい声がする。「お帰りなさい」。ぼくはその声...

2009年 01月 23日

※通勤途中

全身クッツキムシ男の怪

早朝の通勤電車。頭の帽子から靴まで、まんべんなく、ぎっしりとクッツキムシ(ヌスビトハギの実)がくっついている男性が乗ってくる。なぜこのおっさんはクッツキムシを取り除かないまま電車に乗ってきたので...

2008年 11月 08日

※通勤途中

警戒

エレベーターに女性と乗り合わせて、微妙な雰囲気から警戒されていることに気づく。こんなことはよくあることだから、いつものように、できるだけ驚かさないように、急に変な声を出さないように、急に変な身の...

2008年 06月 15日