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鐘と鉦

b0037269_129830.jpg昨日は一年に一度だけ行くところに行った。小さなところ。帰り少し時間があったので、梨木神社に寄ってみた。ちょうど萩祭りだった。猛暑が続いたせいか、まだほとんど咲いていない。萩は咲いていないが、秋虫は鳴いている。聞くと、カネタタキの声がする。あちらでもこちらでも。カネタタキは自宅に着くまでのいたるところで鳴いていた。

どっかにポイッした記事でカネタタキの声を「聞き慣れない」と書いたけど、訂正したい。これまでも彼の声は聞こえてはいたが聞いていなかったのだ、と。彼を知らなかったから、秋虫の声のなかで彼の声を聞き分けることができなかった。これも以前、まだポイッしていない記事で入相の鐘(いりあいのかね)のことを書いたが、カネはカネでも、原稿用紙が書けていないときに鐘が聞こえないというのと、混じり合った秋虫の声のなかで鉦(かね)の音を分けられないというのでは意味がちがう。

by enzian | 2010-09-19 12:20 | ※自然のなかで | Comments(0)

蚊は時速何キロで飛ぶのか?

ぼくの近所はヤブ蚊の多いところで、遊びに来てくれた方はご存じかと思うが、家から一歩出た瞬間から蚊に追いかけ回される。それはもう猛攻といってよいもので、家から最寄りのバス停までは300メートルほどあるのだが、玄関先の蚊がバス停まで追いかけてくる。帰りはバス停の蚊が玄関まで追いかけてくる。こうやってヤブ蚊たちは、ひたすらぼくの生き血を求めて玄関とバス停を往復運動しているのだ。

ここに住みはじめてから10年にわたって日々(夏季限定)考え続けているのは、ヤブ蚊の飛ぶスピードはどれくらいなのか、ということなのである。ゆっくり歩いていると確実にやられるから、時速3キロ以上だろう。ふつうに歩くスピードでは危うい。少し駆けるぐらいなら確実に追いかけてこないから、おそらく、時速4キロを境として±1キロの範囲で個体差を収められる、というのが昨年度ぼくが出した考察結果なのだ。

が、今年に入って新たな疑問が浮んだ。蚊の飛行能力はぼくが買いかぶっているほどではなくて、蚊はF1で追い抜きの際に利用するようなスリップストーム(前を行く物体の後ろは空気抵抗が減る)を使っているのではないか?いやもっと根本的には、蚊はそもそも飛んでおらず、髪とかに留まったままでいて、バス停や玄関先でenzianが動かなくなったときを見計らって刺すのではないか?つまり「飛んでいる蚊は飛んでいない」のではあるまいか?わからない。人生には役立ちそうもないが、とりあえず考察は続ける。

by enzian | 2010-09-12 17:03 | ※その他 | Comments(55)

あと2年

こういうことをいうと東京を知っているかのように聞こえてお叱りを受けるだろうが、なかなか好きになれない街だ。10年ぐらい前に比べたらアレルギーはなくなってきて、このごろはそれなりに楽しめるようになり、あと2年もあれば好きになってしまいそうな勢いで、そういう器量よしの自分が好きでたまらないのだが、やはり好きになるにはもう少し時間がかかりそうだと先日も思った。なにが受けつけないのかと、巣鴨の駅前辺りを変にうろうろしながらお兄さんに声をかけられながら考えたのだが、たぶん余白が少ないのだろうと思った。考えうる限りのスペースを有効利用してアピールしようとしている街なのだ。

東京にいると、ときどき企業なんかにいる、すきあらば自分の能力を誇示してきて、相手を屈服させようとギラギラしている一群のひとたちの姿が頭をよぎる。「はいはい、よくお出来になることはわかったから、もう勘弁してください」などと独り言を頭に思い浮かべながら、いつものように夜中のコンビニで原稿をコピーする。それにしても便利だ。

by enzian | 2010-09-10 23:52 | Comments(0)