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笑い声の音

笑うときの音、笑い声というのはどう決まるのだろうか。笑い声は一定の条件下、たとえば不意を突かれた場合とか、相手を警戒させたくないときなどに息が口から出るときの音なのだろうけど、「あ」で笑うひともいるし、「い」で笑うひともいる。「う」も「え」も「お」もいる。もちろん、ア行だけでなく、そのほかの音で笑うひともいる。

昨年、同僚にはっきりと「し」で笑い続けるひとを発見して、ちょっと珍しいなと感動した。もちろん、ひとりのひとがどの音で笑うかは完全には一定していていないのだろうけど、作為的な笑いとか外交的な笑いをべつにして、不意をつかれたときの笑いがどの音になるかは、それなりに決まっているのだろう。

「あ」の口で笑う〈ア段のひと〉と、「い」の口で笑う〈イ段のひと〉etc‥‥そこにはなにか差があるのだろうか。それとも、それはまったく偶然なのだろうか。また、寒い地方は口を開けにくいからイ段とかウ段で笑い、暖かい地方は比較的、ア段とかオ段で笑うとか、笑いの地域差はあるのだろうか。ちなみにぼくは「ウケケケ」と笑うといわれたことがあるが、それはぼくが全体から漂わせる悪しき印象によるもので、じっさいにはとっても爽やかに、「あ」か「う」で笑っていると思う。そうにちがいない。

by enzian | 2012-01-28 21:58 | ※その他 | Comments(0)

長押し

なんかいカチカチしても百円ライターの火がつかない。液状のガスは残っているものだから、壊れているとばかり思って、「所詮100円の代物とはこんなものだ」とか、「製造地が悪いのだろう、いったいどこで製造されたのか」などと好き放題いっていた。それが今日、ひょんなことから火がついた。どうしてだろう?と考えはじめたら理由は簡単で、ぼくは火花を出す部分だけを懸命に動かしてカチカチやっていたのだが、ガスが出る部分を長押しせずに、さっさと手を離してしまっていたために火がつかなかったのだ。

われながらバカだなと思ったし、自分は一事が万事こんな調子なんじゃないかなと反省もしたけど、それにしても、「長押し」というのは、ぼくには意外にむずかしい。瞬時に押すことには慣れていても、じわっと長く押すという発想が弱いのだろう。

by enzian | 2012-01-21 16:50 | ※その他 | Comments(0)

外向的なウナギと内向的なアナゴ

東京ではわたしくしはウナギであったが、京都にもどるとやはりアナゴになっているのである。というようなことをいうと、「ついにenzianがおかしくなった」というひとがいるかもしれないが、もともと総じておかしいから、これ以上おかしくはならない。

そういうことではなくて、わたくしにとっては、ウナギとは店の軒先でぱたぱたと焼かれていて、その恐るべき匂いで行き交うひとの足を止め、大金を払わせるという外向的であからさまなものであり、アナゴとはもっぱら穴のなかに閉じこもっているもの、料理されるとしても人知れず奥の調理場で調理され、特別の匂いでひとを寄せるということもなく、はっと気づくと深川めしに乗っているような内向的で奥ゆかしいものなのである。

25日以降はほとんど家を出ず、家アナゴのような生活をしている。わたくしはアナゴが好物であるが、かといって毎日毎日アナゴではくたびれてしまう。たすけてウナギ。

by enzian | 2012-01-07 23:54 | ※その他 | Comments(0)

歩きながら考える

b0037269_194271.jpg初夢は不思議な夢だった。見えない乗り物に乗っているようで、地面から少し浮いていて、浮いたまま移動している。それであれこれの場所に行ってみる、という夢。夢のなかでは、「なるほど楽だけど、やっぱり歩くのが好きなんだ。好きなひととしかいっしょには歩かないよ」なんて言っている。いったいだれと話していたのやら。

歩きながら考えるのが好きで、ひょっとすると、パソコンの前でうんうんうなっているよりも、ぷらぷら歩いているときの方がよい考えが浮かんだりする。リラックスもできる。

といっても、どんな道でもいいというのではなく、車がビュンビュンそばを通り過ぎていくような道路はイヤだ。ひとが歩く道、ずっと昔からたくさんのひとが行き交ってきた道がいい。そういう昔のひとたちの気配を感じながら、昔のひとたちを懐かしく思いながらそのひとたちといっしょに歩ける道がいい。

昨年は、文章を書くのに行き詰まるたび、下町をあちこち歩いていた。東京で書いた文章は、それまで書いていた文章とはちがうものになっている。それは、研究方法を少し変えたということもあるのだけど、歩いてきた道のせいもあるのかもしれないな。

by enzian | 2012-01-04 19:39 | ※街を歩く | Comments(4)