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甘い果実

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なんの花か、ご存知ですか?^^

by enzian | 2012-04-29 11:50 | ※写真 | Trackback | Comments(20)

すでに勝負は決している。

百貨店などちょっと慣れない場所に行くと、入ったときはいいけど、帰る際になるとどうやって入ってきたのか忘れてしまって、帰り道をまちがえる。ぼくはとっても自分にスィートなひとで、個人の問題を全体に帰することで精神の平安を保っているタイプの人間だから、まちがえるのは誰しもそんな具合で、自分だけの問題ではなく、それは “人類に共通する弱点” なのだと思っていたが、どうもそうではないらしい。ちゃんと来た通路を覚えていて、まちがえずに帰って行くひともいる。なにかがおかしいぞ。

考えてみると、ぼくは棚に並んでいる本を取り出したときも、引き出しからなにかを取り出したときも、取り出したときはいいのだけど、いざそれを戻す段になると、それがどこに並んでいたり、入っていたのかをすっかり忘れている。いや正確にいえば、「忘れている」のではなく、「もともと覚えていない」のである。同じように、なにかていねいに包み込まれたいかにも日本的なものをもらったときも、よろこんで開けるのはいいのだけど、もとの包み方に戻すことは決してできない。開けたら戻せないタチなのだ。

ぼくはつねづね、整理整頓ができるひととできないひとの差は、なにかを使ったあとにすぐ戻せるかいなかに勝負のポイントがあると思っていたが、ひょっとすると両者の分かれ目は、すでになにかを使う前に決しているのかもしれない。

by enzian | 2012-04-29 09:05 | ※その他 | Comments(7)

三文の徳

歳のせいか、早く目が覚めるようになってきた。布団のなかでごろごろしていても時間のムダだというので、ちょっと早めに学校に行くようにしている。ラッシュ時の電車の押し合いへし合いはつまらないが、通学の中高生の話が聞けて楽しかったりする。昨日は押し合いへし合いのなか、ぼくの隣にいたどこぞの女子高生か女子中学生が大きな声で友人に話しかけていた。「ちょっと、なぁ、今朝の夢、聞いて」。それを聞いてぼくは「現実の問題ならまだしも、なんであんたの夢の話なぞ聞かないかんのだ」と頭のなかでツッコミを入れるが、友人はふんふんと聞いている。荒唐無稽の夢内容のようなのだが、それを言うことでなにを得られるのだろうか、とぼくは考えている。

話すことである程度の整理がつくのだ、ということはよく言われる。だが、ぼくがむしろ知りたいのは、話すことで、聞いてもらうことでなぜ整理がつくのかということであり、この場合の「整理がつく」ということがなにを意味しているのかなのだ。そしてもうひとつ。この場合の「聞き手」は、(自分で自分の声を聞いている)女子高生自身と、その友人にくわえて、ひょっとすると、女子高生のまわりで好むと好まざるとにかかわらず彼女の話を聞かされているだろう不特定多数の乗客も含まれているのか、も気になる。わかったからといって、どうなるわけでもないんだけどね。

by enzian | 2012-04-21 21:38 | Comments(0)

からめとる言葉

それはときにとてもやわらかな印象を与える言葉で、少なくても聞いてしかめっつらをするようなひとはいない。聞こえがよくて、大切なことのように思えるけれど、よくよく考えてみると、なにを指しているのか、わからない。なにを指しているかわからないから、どんなことでもそれで説明できるようにも思える。たいていのことを説明できるから、誰もがその言葉に当てはまるような気がする。みなにあてはまるから、いつしか、万人がそれを目指さないといけない “崇高な目標” の位置をもつようになる。そして最後には、それがあたかも自分の意志をもったかのようにひとり歩きして、それに無関心であったり、それにしたがわなかったりする者を、コミュニティ不適合の常識知らずとか、変人とか、あげくのはては反社会的分子として断罪するようなものとなる。

こういう言葉に動かされないよう注意しないといけないし、こういう言葉を使うひとたちを警戒しなければならない。そして、なにより、自分がそういう言葉を使っていないか、ときどき自問自答する必要がある。

by enzian | 2012-04-15 18:39 | Comments(0)