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限度

目の前にいる人間に関心をもたずに、そのひとが自分にどんな利益をもたらしてくれるかだけに関心のあるひと、つまりひとを自分の道具としてしかみられないひととは、それほど長くつきあうことはできない。そこにはおのずと限度がある。もちろん、仕事(ビジネス)としてなら、なにごともない顔をしてつきあい続ける。自分は教員をひとりの人間としてやっているのだろうか、それとも、ビジネスとしてやっているのだろうか。「そんなの一方だけに決められるわけ、ない」といったわかったようなわかっていないような声がどこかから聞こえてきて、床に撥ねつける。

by enzian | 2016-04-24 07:27 | Trackback

四月

大学がはじまると「やさしくない、やさしくない」と、まったくうるさいことである。そんなこと、言われなくともわかっている。ぼくは人生のベースを生クリームのようなやさしさには置いていないのだ。そんなわかり切ったことをなぜ個研にまで言いに来るのか理解に苦しむのだが、みな、やさしさに飢えているのかもしれない。なかには、一切の批判を拒絶している者さえいる。スィートな言葉のみをまだかまだかと待っているのだ。ぼくはきわめてタチが悪い極悪キノコだから、そういうひとには決してモンブランやらガトーショコラやらを投げてやらない。ぼくの個研に生クリームはないのだ。

そしてなおわからないのは、何時間も個研にいすわってやさしくないことを告げようとすることだ。批判される危険を賭してまで。聞き疲れて、時間を返して欲しい、と呻きたくなるときがある。ただし、生クリームには特段の関心はないが、沖縄のサトウキビは大好きで、個研をサトウキビ畑にできたら‥‥と思ったりする。

by enzian | 2016-04-20 23:38

すぐ目の前

生死をかけた問題というのが医療現場だとか災害現場だとかにしかないような言い方をするひとの話を聞いて、自分とはずいぶん考え方がちがうなと思った。望遠鏡をメガネのレンズにして歩いているんじゃあるまいし、そういう問題はすぐ目の前にあるし、人間がいる限りどこにでもある。例えば、大学構内にも生死をかけた問題が闊歩していて、個人研究室にはそうした問題が出たり入ったり、ドアの前で待っていたりする。

by enzian | 2016-04-10 17:50

復帰

一昨日で重職を退任して、昨日は入学式。気がついたら4年が経っていた。

個研には、以前学生にもらったお茶が飲みきれずに、わずかに残っていた。
それを朝から急須に入れて、ゆっくり蒸らして飲む。美味しい。

今日はオリエンテーション。新しい1年生たちに会おう。

by enzian | 2016-04-02 10:25