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失念

卒業生と話していると、在学時にはわかっていなかったことに気づかされることがよくある。今年も2回、決定的に気づかされて、自分の愚かさに打ちひしがれた。1回は、以前ドイツ語の文献を読んでいたときに学...

2015年 12月 28日

※街を歩く

紙風船

学校からはさほど遠くないところに「ユリヤ商会」というおもちゃ屋があった。店先にはいつも玉を追っかけまわすキツネのようなアライグマのような動物のおもちゃが動いていて、ぼくの学生のころから変わらず老...

2012年 07月 01日

※その他

梅雨時に生まれて。

「お前がなにかするときは雨やな。産んだとき、雨が降ってたやろか、どうやろう」――いつも母がつぶやいていた。そのさが?はいまも変わらないようで、ここぞというときには雲がたれこめる。台風が近づき、風...

2012年 06月 16日

※キャンパスで

枇杷の実

校内のいっかくには枇杷の木が生えている。この季節になるとオレンジ色に色づいてくるが、採るひともおらず、毎年落ちるがままになっている。ある年、学生がひとり、コロコロしたものを抱えて、個研に入ってき...

2012年 06月 03日

※その他

生きることに即した思考能力

入らなかったらよかったと後悔するような店にまれに出会う。そういう店は比較的小さく、扉を開けたとたん店長(シェフ)と出くわすような店なのだが、目が合ったとたん、二人の視線がバチバチとぶつかりあって...

2011年 12月 30日

※キャンパスで

善知識

人間関係で判断に困ったとき、「あのひとであればどう判断するだろうか?」と、許可も得ていないのにかってに登場いただく、〈脳内の常連〉とおぼしきひとたちがいる。そのひとりはカントで、ひとりは祖母。そ...

2011年 12月 24日

※その他

粘土細工

昔、ぼくが学生時代、いつも大教室のいちばん前の席に座って、ろくろく授業は聞かず、一心不乱に紙粘土で怪獣をつくっている学生がいて、ぼくらはそやつを「粘土」と呼んでいた。何度か話しかけようとしたが、...

2011年 11月 02日

※その他

はらり

卒業生と話していると、「あのときは言わなかったのですが、じつは○○だったのです」というフレーズをときどき聞くことがある。ひとりの人間からなにかがはらりとほどけて落ちてくる瞬間に立ち会えることの ...

2011年 09月 18日

※その他

積年の願い

歳をとって好きなものが増えるのはうれしい。いまから思えば小さいころには食べ物の好き嫌いがたくさんあったのだが、どれも、いつのまにか好きなものになっている。 おはぎが好きになったのはひとつの...

2011年 08月 21日

※その他

理屈をこえたわからなさ

久しぶりにちゃんとテレビを観たら、画面上におびただしいほどのなにものかが表示されている。情報が多いのはよいことなのだろうが、こんなことも知らせますよ、こんなこともわかりますよとばかりに、狭い画面...

2011年 08月 13日