本性

酔っ払ったときに本性がでるのか、それとも、酔いというのは本来の自分を覆い隠してしまうものなのか、どちらの考え方もあるだろう。ぼくは前者だと思っているのだけど、同じことは、すごく忙しいときにもいえるのではないか。忙しいときにこそ、そのひとの本性が出るように思うのだ。そういう意味では、忙しいとは、よくいわれるように「心を亡くす」のではなく、「ふだん隠されていた心が現れる」ということになる。なかにはわざと忙しくして自分の反社会的な本性が顕現しないようにしているひともいるようだが、そういうひとのことは考えないでおく。

とすれば、忙しいときこそ、たくさんの仕事を抱えたひとは「みられている」と思う必要がある。忙しいときこそ、ひとへの応対、身のこなし、指先の動き、会話の語尾、言葉の強弱といったものを測られてしまう。「つい忙しくて、ゴメン」という弁明は成り立たず、周囲は「なるほど、そういうひとなのか、よくわかった」とみるわけだ。ぼくは本性をひた隠しにしておきたいので、忙しくなりたくない。忙しくなると、必ずマフラーを落とす。
by enzian | 2012-02-06 23:46 | ※その他

身の周り半径5メートルほどにある、なにげない日常をささやかに見つめ直します。


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