最上の責め言葉

生まれて初めて、締め切り切れの原稿を督促する電話を受ける。「別に先生を責めているわけではないのですが‥‥」。いやむしろ、もっと責めて欲しいのだ。こちらが100パーセント悪いことはわかっているのだから。「‥‥言いにくいのですが、先生の原稿がないと出版ができませんので‥‥」。紳士的な言葉を使わないで欲しいのだ。一方的に約束を破ったのはこちらなのだから。

「たとえあなたがどのような方であろうと、私はあなたのすべてを受け入れます」という愛情に満ち満ちた言葉ほど、ときに残酷に響く責め言葉はないのかもしれない。神さまでさえ、ときには怒らなければならないのも、そういう事情によるのだろう。
by enzian | 2007-07-15 18:21 | ※キャンパスで

身の周り半径5メートルほどにある、なにげない日常をささやかに見つめ直します。


by enzian
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