
新しい土地にいくと必ずそこの植生をみることにしているのですが、めだったのはゼンマイが多いことでした。ミズもありましたよ。京都ではゼンマイは年々少なくなってきていて、郷里でも幼いころにはわずかにありましたが、いまではみなくなりました。ぼくが採りすぎたのかしらん。キノコ採りもそうなのですが、ゼンマイとかワラビ採りというのは、ひとをいかに出し抜くかということに収穫のすべてがかかっているものなのです。
わらびには
少しおくれし
この山の
草に坐れば
わが罪わかる
(相田みつを)
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門前にある売店も見たかった。その商売気のなさはまことに気合いの入ったもので、2年前に来たときは、ここでうどんが食べられる人は人生のたいていの面倒事を些事として片付けられるのではないかと思った。不気味な埴輪(はにわ)たちが生命のない目でこちらを見つめていた。なんとか煎餅やら奈良漬けの上には厚く塵が積もっていて、どれもこれも、食べるよりパッケージに文字を書くのに適したものに変わり果てている。じつはぼくはそれまで奈良と京都を比べれば迷わず京都をとっていたが、その光景を見て激しく心を揺すぶられたのだ。奈良が好きなのかもしれない、そう感じた瞬間だった。
花に続いて売店の様子を見た。なんと3軒(?)のうちの1軒は改装している。埴輪たちの棚はライトアップしていて、観光客が手に取ったりしていた。ちょっとがくっとしたが、それでも奈良を好きな気持ちはもう変わりようがない。
ちょっとおまけ♪
ある日、はたっと思い立った。暗い暗いと不平を言うのではなく、むしろ進んで運命を変えようと努めることこそ、いま、わたくしがなすべきことなのである。南にばっかり行こうとするからいけないのだ。その北の人は言った。「台風なんて、年に1回来るか来ないかですよ~ダイジョーブですよ~」。というわけで、台風が来そうにない北の果て、シリエトク(ないし、シレトク。アイヌ語で「地の果て」の意味)に行ったのだ。今度こそ、台風、バイバ~イ、なのである。
リス、増量しました。^^
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かなり重いですが‥‥
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